文鳥と暮らす

文鳥と老化①基礎知識と老化のサイン

かわいいうちの子、いつまでも一緒にいたいですが いつかは老い、旅立つ時が来ます。

老化が見られるようになった鳥には、それまでと違う接し方や生活環境が必要になり、それらを適切に用意してあげる事で少しでも長く一緒にいられる可能性が高まります。

元気な時には考えたくないかも知れませんが、最後まで幸せに過ごさせてあげられるよう、鳥の老化について少し学んでみましょう。

文鳥の老化は何歳から?

文鳥の平均寿命は7〜8年と言われており、一般的に7歳頃からを「老鳥」と言うようですが、老化の兆しが見え始める時期は個体によって違います

その個体が持っている寿命や体力・生活環境など さまざまなものに左右されますので、7歳になったからそろそろ老鳥かな?4歳だからまだ老化なんて関係ないはず…ではなく、日々のチェックの中で小さな変化を見逃さないようにする事が大切。

老化は何歳からでも始まりますし、鳥は老化が見え始めると進行が早いので、早い段階で気付いてあげてケアをしてあげる事はとても重要です。

年齢に囚われていると変化を見逃しやすいので気を付けましょう。

寿命は個体ごとに違い、半分以下になることも

平均寿命はあくまで目安で、文鳥では最高19歳まで生きたという記録がありますし、ひなの時期に落鳥してしまう子もいます。

文鳥は一度の産卵で6個程度の卵を産みますが、一番最後の卵は最初の卵に比べて栄養不足になりやすく、そこから産まれた雛は小さかったり体が弱い傾向も。

遺伝的に骨格が小さかったり、十分な栄養を摂取できなかったり…何らかの原因があり本来持っている寿命の半分しか生きられない子も居ます。

ですから年齢はあくまで目安、自分の子としっかり向き合って、小さな変化に気づけるようにしてあげましょう。

目に見える老化のサイン

飼い主が気付くこともできる老化のサインを紹介します。うちの子を見ながらチェックして見てくださいね。

活動量の減少

動きが鈍くなり、寝ている姿を見る事が多くなっていきます。あまり飛ばなくなったり、ケージを開けても出てこないということも。

水浴びをしたがらなかったり、さえずりや鳴き声があまり聞こえなくなったりもします。

疲れや目が見えにくいなど理由はさまざまですが、老化すると翼や体が硬くなって上手に飛べなくなるというケースもあります。

筋肉量の減少

筋力が低下し、止まり木から落ちたり移動時にもたついたり、指に止まった時に足の力が弱く感じられたりします。噛む力も弱くなります。

体が思うように動かなくなっても動きたい子も居ますので、疲れて途中で寝てしまったりハアハアと息切れするような様が見られることも。

思考能力が低下する

脳の活動がペースダウンし注意力が落ちたり、反応が遅れたりする事も。

脳内のことは外からは見えませんが、行動や反応がゆっくりになったような感じを受け「おっとりした」「若い時はやんちゃだったのに穏やかになった」などと感じる事があります。

荒鳥だったのに歳を取ったら手乗りになった、という話もよくあります。

食欲が落ちる

活動量の減少・内臓機能の低下・疲れなどから食欲が落ちることは老化によく見られる減少です。

当然食べなければ落鳥してしまいますので注意が必要ですが、部屋を暖かくしたり、食べやすいもの・好きなものを与えると食欲が戻るケースもありますので、軽い食欲不振なら様子を見つつ改善に向けてサポートしてあげましょう。

ただし、内臓機能の低下や寿命が近づいていて食べられない場合、無理に食べさせることは苦痛でしかない場合もありますので、よく考えたり指示を仰いだりして方針を決めるといいでしょう。

羽艶が悪くなる・換羽のペースが乱れる

羽毛がパサパサになったり、くせや広がりが目立ったりというのも老化のサインです。

病気ではなくても内臓機能は低下し、見た目も老化していきます。

換羽が一年に何度もあったり、長引いて何ヶ月も新しい羽毛が生え揃わないといった様子が見られる事も。

クチバシ・アイリング・足の色が薄く(悪く)なる

これらは血色が現れており、健康で元気な時は綺麗な赤色をしていますが、調子が悪くなると色も悪く見えます。

白っぽいと貧血気味・紫がかっていると酸欠やかなり状態が悪い事もありますので注意が必要。

特に文鳥はくちばしの色に体調が出やすいので、いつもより色が薄い(悪い)と思ったら注意して見てあげましょう。

クチバシが伸びる・変形する

内臓機能が衰えたり異常があると、くちばしが異様に伸びてかみ合わせが悪くなったり、変形したりする事もあります。

同様に爪が伸びたり変形する事も。

甘えてくるようになる

老化が始まり体が思うように動かなくなったり不便が出てくると、人間に頼ろうとする鳥もいます。それがよく「手乗りじゃなかったのに歳をとったら握らせてくれるようになった」と言われる子たちです。

また、もともと手乗りの子でもさらに懐いたり甘えてくる場合も。

不安や色々な気持ちがあるのだと思いますが「歳を取ったらよく懐くようになった・余計に甘えたがるようになった」というのはよく聞かれる話です。

その他にも、以前と性格が変わった・手に乗せた時の感じが違うなど、飼い主さんだからこそ気づける事もたくさんありますので、気になった時はよく観察してあげてくださいね。

老化は悲しい事ではない

人も鳥も同じ、長く生きていればいつかは老います。

野鳥には「老鳥」は居ません、つまり「老化」もほとんどありません。

自然界は厳しく、ほとんどの鳥が雛〜若鳥の間に落鳥し、その期間を生き延びても老鳥になるまで生きる事はほぼ不可能なのです。

ですから、愛鳥が老いるということは、それだけ長い間生きてこられたという事。飼い主さんがそこまで生きられる環境を与えてあげたという事。

それは私たちにとっても、愛鳥にとっても幸せな事に違いないので、老化のサインが見え始めても悲しまずに、今度は野鳥にはない「シニアライフ」を満喫できるようサポートしてあげましょう。

文鳥は見た目が可愛いので、老鳥や歳を取ったというイメージが湧きにくいと思いますが、いつかは必ず老います。

若い頃とは違った配慮が必要になってきますので、その時になって慌てたり不安になったりしないように、少しづつ知識を得て心の片隅で準備をしておきましょう。

老いが訪れるまで文鳥が生きていてくれたら、それは悲しい事でもかわいそうな事でもなく、きっと幸せなことに違いないのですから。

※この記事は管理人の経験及び参考書籍をもとに作製しています

参考書籍