文鳥を知ろう

文鳥のしぐさ・行動の理由を知ろう

たくさん見られる文鳥のかわいいしぐさや行動、「これはどういう意味だろう?」と思った事はありませんか。

例えば首をかしげている時、何かを考えているように見えますが実際はどういう理由でかしげているのか、ちょっと知ってみたくありませんか?

しぐさや行動のワケを知ると、文鳥の気持ちや理由が分かって安心できると共に、もっと文鳥がかわいく思える事間違いなしです。

何気ない行動やしぐさに、体調不良や病気のサインが現れていることもありますので、毎日の暮らしの中でよく観察してあげてくださいね。

首をかしげる

気になるものをよく見ようとしているしぐさです。

文鳥は体の構造上眼球を動かすことが出来ず、気になるものがあると角度を変えてじっくり見ようとするため、この様子が「首をかしげている」ように見えます。

首を曲げ曲げ飼い主を覗き込んでくる姿は、たまらなく可愛いですよ。

くちばしを背中に突っ込んで寝ている

寒い時・まぶしい時に見られる寝姿です。背眠(はいみん)とも呼ばれます。

この姿だとくちばしや顔からの放熱を抑えられ、光も遮ることが出来ます。

基本的にはこの姿で寝ていても心配する必要はありませんが、体調が悪いときにも見られる姿なので、病鳥や老鳥・思い当たることがある子の場合は少し注意して見てあげましょう。

まん丸になってリラックスしている

安心してくつろいでいる様子です。

文鳥の大胸筋は飛ぶために発達しているため、この姿になるとまん丸の胸が際立って見えます。

飼い主さんの間では「おもち」と呼ばれたり、更にリラックスが進んでぺたんとなった状態を「溶けてる」と表現したりすることもある、文鳥飼いが愛して止まない姿です。

膨らんでいる(羽毛が浮いている)

寒いときや体調不良の場合に見られる様子です。

羽毛の間に空気を溜めると温かいためこのような姿になります。

膨らんでいる様子が見られたら、室温を上げたりヒーターで温めてあげましょう。

具合が悪いときも羽毛をふくらませるため、この状態が長く続く場合は病院を受診しましょう。

細くなっている(羽毛が体にぴったり沿っている)

暑いとき・緊張しているときに見られる姿です。

ふくらんでいる状態とは反対で、羽毛に空気を溜める必要が無い(寒くない)ためこのような姿になります。

また、緊張した時もシュッと細くなります。

緊張が解けるまではその姿のまま、人が体をこわばらせるのと似たような感じです。

口を開けて呼吸をしている

暑くて開口呼吸をしている状態です。

文鳥はインドネシア原産なので暑さに強いと思われがちですが、インドネシアの朝夜は涼しく、また湿度も日本とは違いますので、高温多湿が一日中続く日本の夏は文鳥にも厳しいのです。

開口呼吸が見られたら室温を下げる工夫が必要、基本的には人が快適だと思う温度にエアコンなどで調節しておきましょう。

※病気などが原因で開口呼吸をする場合もあります

背伸びをしている

気になる物をのぞき込んでいる・見ようとしている状態です。

高い位置にある気になるものを見ようとするとき、このような姿になります。

普段は半分程度しか見えていない脚がすっと伸びて、飼い主さんが大好きな「ももひき」と呼ばれる部分がチラッと見えたりします。

鏡を見つめたり鏡に威嚇をしている

鏡の中の自分に興味津々、初めは驚いて固まったり威嚇する子が多いですが、次第に慣れてまじまじと観察するような様子が見られたりします。

ずっと鏡が大好きな子と成鳥になるに連れ興味を無くす子が居ますが、小鳥用の鏡がついたおもちゃは結構ありますので、好きな子が多いのかも知れませんね。

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止まり木にくちばしをカシカシこすりつける

止まり木にくちばしをこすりつけたりカチカチと噛むしぐさは、オスからの「あなたが好き」というサインです。

側に居る文鳥や大好きな飼い主に好きだと伝えているのです。

もし自分のそばでこのしぐさをしてくれたら、止まり木を爪で軽くこすったり叩いたりしてみましょう。

「私も好きだよ」と返事をしたことになりますので、きっと文鳥も嬉しくなるはずでず。

ジャンプをしながら歌っている

文鳥のオスが行う求愛行動です。

ぴょんぴょんと跳ねながら自作の求愛ソングを歌うのはオスの特徴、頑張って愛を伝える姿は実にかわいいものです。

求愛ソングは1羽1羽違いますが、先に居るオスの求愛ソングが代々受け継がれるようなこともあります。

尾羽を上げてプルプルと震わせている

メスの発情のサインです。

頭を下げるとおしりが持ち上がり交尾しやすい体勢になるため、オスを受け入れる準備が出来たと言うことになります。

パートナーが居ない場合に一人でも発情することがありますが、発情や産卵は体への負担が大きいため、不必要な場合は抑制を心がける方がいいでしょう。

脚を重ねている

手を繋いでいるようなもの、友好のしるしです。

本来脚を重ねている(どちらかが踏まれている)状態というのは、飛んだり逃げたりしづらく危険な状態なので、それだけ相手に心を許していると言うことなのです。

見ていても本当に手を繋いでいるようで微笑ましいですよね。

ティッシュやゴミを運ぼうとしている

巣作りの材料にしようとしています

文鳥たちの恋の季節がやってくると、オスはティッシュはもちろん人から見たらただのゴミでも、明らかに無理そうな大きな物も運ぼうとします。

そうやってメスが気に入ってくれる巣を作れるよう、涙ぐましい努力をしているのです。

文鳥のしぐさや行動の意味、いかがでしたでしょうか。

理由を知らないと、いつもは見ない行動が見られたときに不安になったり焦ってしまうこともありますので、ちょっと頭に入れておくと安心です。

かわいい行動もたくさんありますので、文鳥の気持ちに思いを巡らせながら観察してみるのもいいかも知れませんね。

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