人と暮らしている文鳥は野生とは違う時間軸で生活することになりますが、本来の生態からかけ離れた生活をさせてしまうと 負担がかかることに。
なるべく元気で健康に、快適に過ごさせてあげるため、文鳥にとっての理想の一日の過ごし方を考えてみましょう。
一日の生活リズムを一定に
規則正しい生活をさせてあげる事は、文鳥の体にとっても心にとってもとてもいい事です。
人が夜更かしをしたり生活リズムが崩れると疲れが出るように、文鳥も生活リズムが崩れるとしんどくなったり、ストレスを感じてしまいます。
また、文鳥には体内時計があり、一日のタイムスケジュールを覚えることができますので、一定のリズムで生活することにより「そろそろご飯の時間」や「もうすぐ放鳥してもらえる」と分かり、ケージの中にいる時間も落ち着いて待っていられます。
文鳥のためにも飼い主のためにも、決まった生活リズムを作る事はとてもいい事。では具体的に時間帯別の過ごし方とお世話のポイントを見ていきましょう。
文鳥の朝の過ごし方・お世話ポイント
目覚め
朝はケージカバーを取るまでは大人しくしていても、6時半頃には目覚めている子が多いです。
遅くても8時頃までにはカバーを取り、太陽の光を入れてあげましょう。
朝食
容器を洗って新鮮なエサと水を用意します。昨日のエサが残っていても、新しいものに取り替えてあげましょう。
野菜をあげてもいいですが朝一番は主食を食べるため、副食は時間をずらしてあげる方が食いつきが良くおすすめです。
ケージの掃除と体調チェック
ケージの掃除の際にフンの状態を見るクセを付けておくと、ちょっとした変化にも気付くことができます。
エサを食べ終わったらストレッチや毛繕いの時間なので、エサの食べ具合や動き方にいつもと違った所が無いかも見ておきましょう。
文鳥の昼の過ごし方・お世話ポイント
水浴び
気温が上がってきた頃が水浴びにベストな時間。冬場など水がとても冷たい場合は、朝一番に容器に水を入れておいてからお昼頃に設置しても◎
水浴びは汚れを落とす事はもちろん、ストレス発散にもなりますので必ず用意してあげましょう。
お昼寝や食事など
日中はお昼寝をしたりエサを食べたり、仲間と遊んだり歌を歌ったりと気ままにのんびり過ごしています。
太りすぎていたり病気などで制限がある場合以外は、エサは一日中自由に食べさせてOK。
飼い主さんが在宅の場合は、この時間帯に放鳥時間を設けても。
文鳥の夜の過ごし方・お世話ポイント
放鳥・コミュニケーション
飼い主さんが日中外出している場合、帰宅後が触れ合いタイム。
文鳥たちはこの時間をとても楽しみに待っていますので、たとえ短い時間でも放鳥したり話しかけたりしてあげてくださいね。
就寝
野生の場合18時ごろには就寝しますが、飼い主さんとの触れ合いや人間側の生活リズムもあるため、遅くても21時頃にはケージカバーを掛けて寝る体制に入れるようにしてあげましょう。
帰宅が遅くなってしまったら?
文鳥は飼い主の足音を聞き分けていますし、そっと部屋に帰ってきてもたいていは起きていて気付いています。
ですから飼い主さんの帰宅時間が21時を過ぎてしまう場合でも、あまりにも遅い時間でなければ「おやすみ」のあいさつをしたり、少しだけ放鳥したりしてあげてもいいのではと思います。
その場合は短時間で切り上げ、早く帰れた日や休みの日には思いっきり可愛がって、いつもよりたくさんコミュニケーションの時間を取ってあげてくださいね。
自然に合わせつつ、人間側と生活習慣のバランスを取る
野生の文鳥は太陽とともに目覚め、日が沈めば眠りにつくため、朝6時頃に起きて18時頃には眠るという生活です。
飼い鳥の場合もなるべく近い生活をさせてあげられればベストですが、一定のリズムを定着させるためには飼い主に無理の無いスケジュールにすることも大切。
日中仕事などで外出する場合 夜に放鳥時間を設ける、朝が忙しい場合はケージの掃除を夕方に行うなどしてもOKですが、なるべく朝は8時までに朝日を入れてあげ、夜は21時頃までに就寝できるようにしてあげましょう。
人と同じで 規則正しい生活をした方が文鳥の体と心も健康でいられ、飼い主さんもお世話や健康チェックがしやすくなります。
野生と全く同じタイムスケジュールでの生活は難しいですが、できる範囲で近づけてあげつつ1日のリズムを作ってあげて、お互いに快適に暮らせるように出来るといいですね。
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