子供の頃から鳥を飼っていた方は、昔実家で飼っていたときと比べたらずいぶん過保護にしているなぁ、いいものを食べているし…これって贅沢すぎ…?!と思ったこともあるかも知れません。
では昔の暮らしが正解だったのでしょうか?なぜ過保護になったと感じるのでしょうか?
今回はそんな、昔と今の鳥の飼育環境の差を見ていきましょう。
鳥にヒーターなんて無かったと言うけれど…?!
子供の頃家で鳥を飼っていたけれど ヒーターや保温なんてしていなかった気がする、ヒーターを付けていると年配の人に過保護や贅沢だと言われた、実家では軒下に鳥カゴを吊していたような…?! という方もいらっしゃると思います。
小学校でも、外の鳥小屋で飼われていましたよね(管理人の通っていたの小学校では うさぎとインコが同居していました…)
そう、昔は鳥に保温をしていないことも多く、ヒーターやカバーも無ければ 外で飼育しているという家庭も多かったのです。
それでも生きていたんだから鳥に保温なんて必要ない というわけではなく、丈夫な子・運の強かった子がその環境でも生き延びられたというだけ。
昔の方が平均寿命が短い鳥が多く 落鳥する数も多かったはずですが、たまたま問題なく育った場合 「自分が育てていた時はそんなもの無かったのに…?」と、今の飼い鳥の環境が非常に過保護で贅沢に見えてしまうのです。
昔と今の違いと理由
現在飼い鳥の主食としてはペレットがベストだと言われていますが、ペレットが普及してきたのは最近のことで、昔はペレットなんて存在しませんでした。
今なら雛にパウダーフード(+粟玉など)を与えますが、パウダーフードも何十年も前から存在するわけではないので、粟玉のみや パンくずなどで育てていた例もあるそう。
鳥用のヒーターという概念もなく、パネルヒーターも存在しません。
飼育書も今のように選択肢がなく ごく一部のブリーダーの方が書いたもののみ、鳥専門病院なんてありません。
そう、今が贅沢で昔が努めて質素(自然)にしていたのではなく、鳥の研究や理解が進んでおらず 鳥用の物や良い環境が無かった・飼育している人の知識が足りなかったということ。
それが悪いと言うことではなく、そういう時代があり、その当時は当然のことだったと言うだけなのです。
昔・今が正しいのではなく、情報のアップデートが必要
では、鳥を診られる先生が増え・ペレットやサプリメントを置いている店舗も増え・ヒーターもおもちゃも簡単に手に入るようになった今は安心で完璧なのでしょうか。
答えはNOです。
情報は日々進化し、私たちが昔の環境に驚き 疑問に思うように、30年後は今の私たちの環境でありえない・もっとこうしたら…と思う部分が必ず出てきます。
ですから、昔や今が正しいと言うことではなく、なるべく新しい情報をキャッチできるようにしていき、現時点で一番良いと思う環境を整えてあげることが大切なのです。
昔の人が間違っている・悪いということではありません。年配の方でも現在主流の育て方をし、新しいものをどんどん導入している方は居ます。
問題は情報をアップデートできず、古い考えや情報に縛られてしまうこと。
私たちも情報収集や柔軟な考え方を忘れてしまえば、いつだって「古い考えの人」になってしまう可能性があり、愛鳥にとってベストな環境を与えてあげられなくなるかも知れないのです。
今ベストなこと・ものを知る方法
情報をアップデートするための一例を紹介します。
鳥関係のセミナーや勉強会・イベントに行く
鳥関係のセミナーや勉強会、数は多くないですが主要都市を中心に開催されています(認定NPO法人TUBASAさんなど)
ちょっとハードルが高いかもしれませんが、専門の先生や詳しい方に話を聞けるのでとても勉強になりますよ。
また セミナーではなくグッズ販売会のようなイベントでも、餌やおもちゃ関係はよく売られており 新しいものを見ることができますし、鳥の活動をされている方たちですから色々な情報収集や情報交換ができます。
新しい飼育書を購入する
自分が小学生のころ教科書で習ったことが、今違う風になっている…という経験はありませんか?
鳥に対しても、変わらないこともありますが日々情報が追加・更新されていくので、何年も飼育書を買っていないなと思ったらぜひ 1番最近出たものを1冊購入してみましょう。
文鳥の飼育書だとこちらが新しいです↓
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また、文鳥だけの話ではなく飼育全般の内容でもありませんが、こちらも比較的新しくおすすめです↓
ペットショップやペットコーナーで新商品を見つける
例えばペレットはどんどん進化しており 日本製のものも増えてきましたし、今は鳥のおもちゃだけでもたくさん選択肢があります。
新しいものは その次点で良いと思われる技術や成分が詰め込まれていますので、古いものよりも良くなっている・改善されている場合が多いです(※1)
また、新商品を見ると今の主流や流行も知ることができます。
思い立ったら、情報収集に出かけてみてくださいね。
今と昔の環境や考え方が違うのは当然で、その時は当然だったことがどんどん古くなったり、間違えていたと分かったり…
でもそれは、研究が進んだり 医学や技術が進歩している証拠で、文鳥にとって良いことに違いありません。
人のファッションや健康方が年々変化するように、文鳥たちの環境も変化していますので、折に触れて情報のアップデートを行い 愛鳥にとってよりよい環境を整えてあげてくださいね。
(※1)まれに以前より悪くなっていたり 問題が発覚する商品もありますので、自分の目で確かめる+商品レビューなどを見て安全性などを確かめましょう
※この記事は管理人の経験及び バードライフアドバイザーの講義の中でお聞きした内容を元に作成しています