うちの文鳥ズ

ラテがお空に旅立ちました・経緯とその時の様子

去る2019.6.7(金)9:00頃、ラテが虹の橋へ旅立ちました。

気持ちの整理と記憶のため、ここに記します。

文章の合間に、お気に入りのラテの画像を入れています(内容とは関係ありません)

ラテが我が家に来てくれてからの、幸せな日々の記録はこちら↓

様子がおかしいかなと最初に気付いたのは4月の中ごろだったと思う。

4月頭から始まった換羽がうまく進まず(抜けたまま生えてこないところがあった)アイリングやくちばしの色が薄く感じられた。

この時点ではそれ以外に普段と変わりなかったので、季節の変わり目だし換羽中だし気をつけてあげないとなぁと、保温や環境に気を使っていると、4月下旬には見た感じ良くなっていた。

[大きなくちばしがチャームポイントのラテ]

ゴールデンウィークに入り元気になっていたので、田舎に一緒に連れて行った。

ここでも元気に過ごしていたけれど、ゴールデンウィークが開けた頃、またアイリングとくちばしの色が薄くなり、羽の質も悪くなり、見た目が急に老化したように感じる。

体重を量ってみると32g、もともと40g越えは当たり前だったラテにとってこれは驚くほど軽く、抱っこしても胸の骨が当たる。平均的な子の20g位の感覚。

ご飯も食べているしケンカもして飛び回って、一見元気に見えるけれど良くないなと感じ、病院に連れて行く。

(私はこの時点でかなり良くないと思っていたので、ラテの負担やストレスを考え2駅先の鳥を診られる有名な病院では無く、徒歩5分の鳥も診られる病院に連れて行った。知識と設備の差があるのは否めないですが、ちゃんと診てくれる信頼できる先生です)

そのう・糞・呼吸音など問題なし。外から分かる問題なし。可能性としては心臓が悪い(弱っているか肥大しているか)ではないかと言うことで、心臓のお薬とビタミン剤をもらって帰り投薬開始。

この日は病院に行った疲れからかずっと座り込んでいて良くない状態。この日からひとりキャリーケースでバリアフリー部屋に変更。

でも次の日には結構元気になっていて、出して出してとアピールしていた。

[頑張って抱卵するラテ]

ここからは毎日のように体調が変わり、良くなったり悪くなったりを繰り返す。

くちばしの色が良くなったかと思えば右足が動かなくなったり、悪い場所も一日一日違って、かと思えば歌ったり小松菜を豪快にむしったりと元気な日もあった。

お薬があるので、元気な日も日中少しみんなと同じケージに戻したり、一緒に放鳥したりしつつ基本ひとり部屋。ご不満な様子。

キャリーにはバードバスがつけられないのですが、水浴びしたいときは「フェフェフェ!」と変わった声で鳴き、開けるとバードバスの前に止まるという賢い子でした。

それ以外にも用事があるとこの声で鳴き、朝ランチョンマットの上に行くとシードをもらえる!と覚えてちょこんと座って待っていたり、寝る前に毎日「もう寝るけど、何かあったら呼んでね、おやすみ」というと「ピ!ピ!」「フェフェフェ!」とお返事というかもう寝るの〜?みたいに喋ったりと、本当に賢くて可愛かった。

[休んでる?ラテ]

そして6/6の朝、いつもより足の状態が悪く、羽が開いてしまう(バランスをとるため)

くちばしの色も悪い、シードもいつもより食べず、食べながら寝てしまう。

これはあまり良くないなと思いつつも、片足でジャンプしたり喋ったり、ご飯も水も一応食べて飲んでいるし大丈夫だと信じたい。でも夕方にはうずくまるようになってしまい、19時頃ランチョンマットの上でシードをあげるが少ししか食べず。

夜には主人や私の手に抱っこされてぺたんとしている状態になり(ラテは基本手のひらに抱っこされるタイプでは無い)これは…と思うが、信じて暖かくした部屋で休ませる。

ずっとしんどそうに寝ているが、私がそばにいったり話しかけると薄目を開けてくれる。

いつものようにおやすみの挨拶をしたけれど、気になって全然眠れず4回くらい夜中見に行ってしまった。

[ランチョンマットの上でシードを食べるラテ]

6/7朝6:30頃、起こしに行って抱っこし、シードを用意するも食べず。フォーミュラーを溶いてもほとんど飲まず、栄養剤と水だけは飲んだが、危篤状態だと察する。

主人に声をかけ、私と主人で交互にラテを抱っこし朝の準備を済ませる。

主人が出社する際に「ラテにちゃんと挨拶していって、どうなるか分からないから…」と言ったら、ラテに「疲れただけやんなぁ?はよ元気になってな」といって撫でていった。

この状態を認めたくない気持ちが痛いほど分かった…

その後私はラテを左手に抱いたまま過ごし、息子が文鳥ちゃんの絵本(私が作ったもの、普段そんなに読まないのに…)を読んで欲しいというので、ラテも一緒に読んだ。

正直、これが最後ならありがとうとか幸せだったよとか、色々言わなくちゃと思うのに、最後だと認めたくなくて「かわいいね」「大丈夫だよ〜」とかしか言えなかったので、この絵本を読んで「幸せ」と言ってあげられてよかった。

息子、何か思うところがあったのかな?

絵本を読んでいる最中にラテが吐く。未消化の米粒だった。読み終わり抱っこしているとさらに粟玉を吐いたあと、口をパクパクさせて呼吸が苦しそうになってきた。

もういい加減この状況を認めざるをえず、ラテを抱いた手を顔の前に持ってきて目を合わせて「大丈夫だよ、ママずっとここにいるからね」と言った。と思う。ちゃんと、目が合った。

そのあとすぐ、心臓が止まり、目がすーっと閉じていった。最後まで私を見ていた。

「ラテ、ラテ」って呼んだけれど、もう一度目が開くことは無かった。くちばしの色が一気に紫に変わって、あぁ、旅立ったんだなと実感した。

「ありがとう」「頑張ったね」と、言えたと思う。半開きだった目を指で閉じた。たくさん撫でた。いつもみたいに首のところに鼻をうずめてクンクンした。まだ温かかったし、おひさまみたいなラテの匂いがした。

[抜けた羽を”しーしー”するのが好きだった]

息子を呼んで、ラテちゃんを抱っこしてあげてと言った。

息子はずっとラテを抱っこしたがっていて、元気になったらねと言っていたので、「ラテちゃんもう元気になったの?」「ひとりで抱っこしてもいいの?」と嬉しそうだった。

生きているうちに抱っこさせてあげたらよかったのかな…でも、最後にちゃんとできてよかった。

モカの時は後悔ばかりだったけれど、そのおかげで今回はラテを早めに病院に連れて行けたし、シードも野菜も果物もたくさん食べさせてあげられたし、水浴びもさせてあげられたし、たくさん抱っこしてお話しして、最後は手の中で看取ることが出来て…

もう会えないのは寂しくて辛いけれど、後悔は少ない。

どうしてもゼロとは言えないけれど、いい旅立ちだったと、ラテも幸せだったと信じたいと思います。

ラテ、我が家に来てくれてありがとう。

本当に本当に大好きで、特別だった。

賢くて大きくて、いつも一緒に居たしたくさん笑わせてもらった。人生を豊かにしてもらった。

ありがとうしか言えないけれど、本当にありがとう。

私もいずれ行くから、虹の橋で待っててね。モカと仲良くするんだよ。

大好きだよ。

[旅立つ前日、天使みたいなラテ]