文鳥を知ろう

文鳥が怒る原因・理由を知ろう

文鳥と言えば「いつも怒っている」「ケンカ上等」なんて言われるほど怒っているイメージが強く、実際にキャルキャル言っている姿はよく目にします。

ですが文鳥たちが怒るのには、ちゃんとした理由があります。

怒る理由や場面を知り、理解してあげて、もっと文鳥と仲良くなりましょう。

文鳥はどうしてよく怒っているの?

文鳥は自然界では補食される側で、常に気を張って生きています。

人によく懐くので忘れてしまいそうになりますが、本来は警戒心が強く繊細な神経を持ち合わせている鳥なのです。

物音や人の動き、苦手なものや危ないものに敏感に反応するため、よく怒っていたり警戒している姿が見られるのです。

オスの場合は特に警戒心が強く、なわばり意識も強いため、いつも何かに怒っているように見えることもあるかも知れません。

つまりよく怒るのは確かなのですが、そこには気を張らなければならない原因があると言うこと。

一緒に暮らす中で、出来るだけその原因を取り除いてあげ、ストレスの少ない生活をさせてあげましょう。

文鳥が怒る原因・理由

文鳥が怒る原因や理由を具体的に紹介します。

できるだけこのようなことが少ない暮らしをさせてあげて下さいね。

①嫌い・恐いものがある

尖ったもの(ペン先・指先など)

文鳥の武器となるくちばし、その先端に似ているため、文鳥は尖った物を向けられると「ケンカを売られた」ような気持ちになります。

既に慣れている子の場合指先を向けても問題無いこともありますが、基本的には尖った物は文鳥に向けないようにしましょう。

ガサガサする音

ガサガサ音は、自然界で天敵が近付いてくる音・気配に似ているので苦手です。

汚れた水

文鳥はとても綺麗好きなので、水が汚れていると脱水症状を起こすまで飲まなかったり水浴びをしない子も。

注意して綺麗に保ってあげましょう。

長いもの(定規や掃除道具など)

“長い”ものは文鳥の天敵であるヘビに似ているため苦手です。

モップの柄や掃除機などが苦手な子も多いので、掃除をする前に「今から掃除するよー恐くないからね」と声をかけてあげたり、必要の無いものは文鳥の居る部屋で使わないようにしましょう。

大きな物音

文鳥は物音にとても敏感です。飼い主の忍び足にさえ気付いてしまうほど。

特に大きな音は嫌いで多大なストレスになるため、ドアの開け閉め等には気を遣い、突然の大声なども無いようにしましょう。

知らない飼育グッズ

基本的に初めて見るものには警戒心をあらわにします。

いきなりケージの中に取り付けられると、暴れてパニックになったりしますので、数日間はケージから見える場所に置いて慣らしてあげましょう。

派手な色・柄

文鳥の目は人間と同じように色が見えてるとされており、派手な色柄を怖がる子が多いです。

飼育グッズや日用品もですが、飼い主が真っ赤な服を来ていたり、派手なネイルをしていると近寄ってこなくなる子も居ます。

文鳥が暮らす空間は出来るだけナチュラルにしてあげて、落ち着けるようにしてあげましょう。

②気に入らないことがある

なわばりを邪魔される

文鳥はなわばり意識の強い鳥で、突然自分のなわばりに入ってこられるととても怒る事があります。

オス同士だと尚更、傷だらけになるほどケンカをすることも。

つぼ素の中にいるのに指を突っ込んだりするのはやめましょう。

食事の邪魔をされる

食事中は必死かつ本気なので、邪魔されることをとても嫌がる子が多いです。

食事中の文鳥には手を触れないようにしてあげましょう。

愛情が返ってこない

オスの場合は求愛ソングを歌ったのに反応がなかったり、好き好きアピールしているのに素っ気ない態度だったりすると怒り出すことがあります。

メスはかまって欲しいときにかまってくれないと怒ったり、拗ねてしまうことも。

愛情を向けられたら、こちらも溢れんばかりの愛情を返してあげてください。

おもちゃが思うようにならない

ブランコやおもちゃの鈴に怒っている姿を見たことがある方も多いはず。

何ともかわいらしい話ですが、おもちゃが思い通りにいかず怒る事が文鳥にもあります。まるで人間みたいですね。

この場合は微笑ましく見守ってあげましょう。

爪切りや通院など

文鳥は抱っこではなく”捕まえられる”ことが嫌いなので、爪切りなどの保定をとても嫌がり怒る子も多く居ます。

また、病院に行く・よそのお家に預けられるなどの気配を敏感に察知し怒り出す子も。文鳥は賢いのです。

④イライラしやすい時期

換羽中

換羽は体力を消耗し、かゆかったり痛かったりと文鳥にとってとても大変なイベントです。

そのため換羽中はとても怒りっぽくなったり、触られることを極端に嫌がる子も。

新しい羽が生え揃い元気になるまでは、優しく見守ってあげましょう。

育雛中

雛を育てている親鳥は、雛を守るためいつもに増して神経を尖らせ、周囲を警戒しています。

べた慣れの子でもこの時期は手を出したら怒ったり、普段なら全く動じないようなことで大騒ぎしたりと言うこともあります。

雛が育てば自然と落ち着きますので、それまで待ってあげましょう。

環境が良くない・変化があった

文鳥が居る空間がストレスの多い状態だと、文鳥も自然と怒りっぽくなってしまいます。

頻繁に大きな物音や声がしたり、文鳥の苦手なものが近くにたくさん置いてあったり、いつも暑かったり寒かったり…そのようなことがあると 人と一緒でイライラしたり悲しい気持ちになりますので、なるべく文鳥にとって居心地の良い環境にしてあげましょう。

また、引っ越した・ケージの位置を変えた・新しいペットや家族が増えた などの環境の変化も文鳥にとってストレスになる事があります。

慣れるまでは声かけをしたり甘えさせてあげながら、様子を見てあげましょう。

⑤性格的なもの

怒りっぽい性格

文鳥は1羽1羽性格が違いますので、当然怒りっぽい子も居れば全く怒らないような子も居ます。

環境や体調面などに問題が無くよく怒るだけなら、それも個性の一つと微笑ましく見てあげましょう。

オス・メスの差

一般的にオスの方がなわばり意識が強く、よく喧嘩をする子が多いです。特にオス同士は取っ組み合いや血が出るほどの喧嘩になることも。

相性にもよりますが、怪我をするほどの喧嘩になる場合はケージを分けたり、放鳥時間をずらすなどの工夫が必要です。

ここに紹介したことは一例ですが、参考に文鳥にとって過ごしやすい環境作りを心がけてかげてあげましょう。

怒っているようで怒っていない場合も

例えば くちばしで手をぐいぐい押してくるのは巣作りのつもり、変わった声を出すのは呼び鳴きやお誘いだったり…雛が思いっきり噛んでくるのは安全を確かめている時だったり。

文鳥が強く噛んだり激しい態度を取っていても、怒っていない場合もあります。

たいていは一緒に暮らしているうちに分かってきますので、よく文鳥と接して気持ちを汲み取ってあげましょう。

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怒りっぽく見られる文鳥ですが、怒るのにはちゃんと理由があります。

その理由がおもちゃが上手く使えなかったり・嫉妬だったりとかわいい事も多いのですが、中には文鳥に多大なストレスを与えているものもありますので

なるべく快適な環境で過ごさせてあげられるよう、文鳥とのコミュニケーションの中で怒る理由や場面を知っていって下さいね。

※この記事は管理人の経験と参考書籍を元に作製しています。

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