文鳥を知ろう

文鳥の基本の性格・気持ち

小さくてフワフワのボディ、大きなくちばしに丸くて愛らしい目。

可愛い見た目の文鳥ですが、性格は意外と強気?!

そんな文鳥に基本的な性格や個体差があるのか、どんな気持ちを持っているのかを探っていきましょう。

文鳥に決まった性格はある?

「愛情深い」「気が強い」などの点は多くの文鳥に共通しますが、基本的には一羽一羽性格が違います。

喧嘩が多いと言われる文鳥ですが全く怒らない子もいますし、警戒心の強い子からのんびりした子・マイペースな子…人と同じように個性があります。

雛や若鳥の頃はみんな元気で落ち着きがなく、似たような子が多い印象ですが、2歳ごろ〜歳を重ねるごとに個性が出てきます。

それでは具体的に、文鳥の基本の性格を見ていきましょう。

愛情深い

文鳥はパートナーを決め、基本的にはそのパートナーと一生添い遂げます。

いつも一緒に行動して仲良く毛繕いをして、一緒にご飯を食べて子育てをして…どちらかが旅立つまでその関係は続き、パートナーに旅立たれるとショックで後を追うように亡くなってしまう子も…

それほど愛情深いため、人にもよく懐き、人をパートナーに選んだ場合は一生愛を注ぎ続けてくれるのです。

愛情深さは人間以上かも知れません。

オス同士のパートナーも?!

よくオス同士で、夫婦のように仲の良いパートナーが見られます。

一緒に行動して仲良くひっついて、お互いダンスをし合って…自然界では1羽よりも2羽でいる方が立場的に強くなれるためこのようなペアが存在するようで、メス同士ではあまり見られません。

側から見れば異性のペアと何ら変わりなく非常に微笑ましい光景なので、自然界で生き残るためとはいえ、きっと本当に気が合うのでしょう。

気が強く好き嫌いが激しい

文鳥は縄張り意識が強く、基本的には気が強く喧嘩っ早い子が多いです。

パートナーやペアのように仲良くなれる場合もあれば、怪我をするほど喧嘩してしまうような相性の場合も。

気が合わない場合は同じケージで飼うなんてとんでもないので、多頭飼いをしたい場合は注意が必要です。

かわいらしい見た目に反して、私たち人(文鳥からすれば巨人並みに大きい)にも臆することなく威嚇してくる気の強さを持っていますので、そんな勝気な性格を理解してあげなければいけません。

文鳥同士の相性は一緒に暮らしてみないと分からない・変化することも

例えば1羽飼いの子に遊び相手を・パートナーをと思ってお迎えしても、相性が悪く一生別ケージ…なんて話もよくあること。

体格や性格など似ていそうだからと選んでも、実際に会って一緒に暮らしてみなければ分からないものなのです。

相性が良くても会った瞬間から打ち解けることはそうそう無いので、数日間様子を見る必要があります。

また、例えば兄弟で産まれた時からずっと一緒で仲が良かったけれど、ある日を境に仲が悪くなったと言うことも。

特に雛や若鳥は成長するにつれて自我や縄張り意識が強くなったり、パートナーができたりして関係が変わることがあります。

警戒心が強い

人によく懐き、手に乗って餅になっている印象が強い文鳥ですが、基本的には警戒心が強い鳥です。

文鳥は自然界では捕食される側なので、常に気を張っている状態が普通なのです。

つまり、人の手に乗ったり身を委ねたり、あられもない姿で寝ているのは、それだけ心を許して安心してくれているということ。

その安心と信頼を壊さないように、どれだけ慣れてくれても文鳥が嫌いなことや苦手なことには気を使ってあげましょう。

嫉妬深い

愛情深さゆえ、文鳥はとても嫉妬深い生きもの。

飼い主をパートナーとした場合、飼い主の手に他の文鳥が乗っていたら怒って飛んできたり、いつも触っているスマホに激怒したりと、嫉妬深さを表す行動がたくさん見られます。

文鳥はパートナーに愛情を注ぎ続けてくれますが、もちろん何も返ってこなければ不安になったり不満が溜まるので、こちらからも文鳥に愛情を注いであげて下さいね。

性格+αは環境がつくる

基本の性格は同じでも、例えば兄弟で産まれた時は同じような性格でも、育て方や置かれた環境で、その後どのように育ちどんな考えを持つかが変わってきます。まるで人間のようですね。

「手乗りにしたい」ではなく「どのように接したら手乗りになってくれるのか」、そんな風に考えると、自然と文鳥への接し方が変わってくると思います。

歳を重ねるごとに個性が出てきますので楽しみにしつつ、今のこの環境が・この接し方が明日の文鳥を作るのだと少しだけ意識して、文鳥の気持ちに耳を傾けてあげましょう。

かわいらしい見た目で意外と強気な文鳥。でもそれも、個性でありかわいい部分のひとつ。

文鳥の性格を理解して、一緒に楽しく暮らしていけると理想的ですね。