文鳥と暮らしていると必ず経験することになる「換羽(かんう)」
古い羽毛が抜け落ちて新しい羽毛に生え変わるのですが、この期間は文鳥にとってとても大変なもの。
換羽とはどんなものかを知って、文鳥の大変な時期をサポートしてあげましょう。
換羽とは?
換羽とは、古い羽毛が抜け落ちて新しい羽毛に生え変わる、文鳥にとっての”衣替え”です。
他の動物によくある夏毛・冬毛に生え変わると言うわけではなく、通常1年に一度、古いものが新しくなるイメージです。
全身の羽毛を再生させるため、多大な体力とエネルギーを消耗する時期。
そのため疲れてしまったりイライラして攻撃的になったりと、いつもとは違うようすが見られることも多くあります。
換羽の時期・期間
通常春頃、発情期が終わった頃〜1ヶ月ほどかけて全身の羽毛が生え変わる場合が多いですが、生活リズムなどで時期がずれたり、年に2回換羽期がある子もいます。
若くて健康な場合は短い期間ですんなりと換羽が終了しますが、老鳥や病気を持っている場合は長引いたり、新しい羽が綺麗に生えてこない場合もあります。
何ヶ月も換羽が続いている・一年中羽毛が綺麗に揃っていないなどの場合は、注意して見てあげる必要があります。
換羽期の文鳥の気持ち・接し方
換羽期の文鳥は非常にデリケート。
全身の羽を生やすため体力を消耗し、その上むずがゆく気持ち悪いこともあり、イライラしたり冷たい態度になる子も多いですが、換羽期が終われば元に戻りますので優しく見守ってあげましょう。
この時期は触られることを嫌がる子も多いですが、中にはいつも以上に甘えたい子もいます。
一羽一羽に合わせた接し方でOKですが、若鳥でも甘えたな子でも非常に体力を消耗して体に負荷が掛かっていることは変わりないので、いつもより優しく体に負担の少ない生活を心がけてあげましょう。
換羽期に気をつけてあげること
換羽は若くて元気な文鳥ならすんなり終わることが多いですが、老鳥や病気がある子の場合、体力の消耗に耐えられず命を落としてしまうこともあります。
それくらい文鳥にとっては辛く大変なことなので、ひどく疲れている・新しい羽がちゃんと生えてきていない・くしばしやアイリングの色が悪いなどの体調不良の症状が無いかをよく見てあげましょう。
ハイエネルギータイプの餌やサプリメントなどを与えて様子を見ても良いですが、状態が悪いと感じる場合はかかりつけの病院で指示を仰ぐと安心です。
また、通常換羽期は春になりますが、朝晩の寒さや日中との温度差がこたえる時期でもありますので、温度管理にも気を遣ってあげてくださいね。
「換羽」は文鳥にとっての一年に一度の衣替え、それはとても大変で体も心も辛い時期。
ですが換羽が終われば綺麗な羽毛が生え揃い、心も体もスッキリ新しい時間が待っていますので、そばで優しく見守ったりサポートをしてあげてくださいね。
参考書籍