程よい大きさで綺麗な文鳥の声は、聞いているだけでとても癒されますよね。
文鳥はいろいろな鳴き声・鳴き方をシーンによって使い分けているので、どのシーンで使う鳴き方かが分かれば、文鳥の気持ちや伝えたいことを知ることが出来ます。
今の声は何だろう、変わった鳴き方をしていたなぁ、と思ったら、ぜひチェックしてみて下さいね。
文鳥の鳴き声・鳴き方の種類
文鳥の鳴き方には「地鳴き」「さえずり」「警戒鳴き」の3種類があります。
ここでは文鳥たちが使い分けている鳴き方の一例と、意味を紹介します。
①「チチッ」「チョッ」「ピッ」
これが文鳥のベーシックな「地鳴き」です。
日常のいろいろなシーンで使われ、くちばしは閉じ気味で短く鳴くことが特徴です。
②「チーヨチヨピヨ」「フィーヨチヨフィーヨ」
メスに愛を伝えるためにオスが歌う求愛ソングです。
求愛ソングは1羽1羽違うので色々なバリエーションがありますが、10秒など長い時間さえずり、独特のリズムがあることが特徴です。
③「ポポ、ポポ」「ピピ、ピピ」
まるで会話しているように聞こえるこの鳴き方は、再開を喜ぶ鳴き交わしです。
仲のいい子たちが少しの時間離れていて、再開したときなどに聞くことが出来ます。
お互いに鳴き交わすので「ポピポピポピ」と聞こえとても微笑ましいですよ。
④「キュ〜」「キューン…」
寂しいときや甘えたいときに出すのどを絞って出したような声です。
パートナーや大好きな飼い主に向かって、つぼ巣の中や物陰から鳴くことが多いでしょう。「ヒューヒュー」と聞こえる場合もあります。
「こっちにきて」「一緒に居よう」というような声です、とても可愛らしいですね。
⑤「キャルキャル」「カルルル…」
警戒鳴きの一種で、威嚇しているときに聞かれます。
首を伸ばして頭をうねうねと揺らしながらこう鳴く姿は、文鳥にはよく見られ、このあとケンカに突入する事が多いです。
⑥「ゲゲッ」「ギャッ」
初めて聞くとびっくりするかも知れませんが、これは文鳥がふいに驚いたときに出る声です。
突然の事が起こったとき、また仲間に警戒を知らせるときにも使われ、太く短い声で「ゲゲッ」という風に鳴きます。
⑦「キャッ」「キャン、キャン」
メスが高く短い声でこう鳴くのはオスを呼んでいる時、いわゆる呼び鳴きと言われる鳴き方のひとつです。
発情期によく聞かれる鳴き声で、オスの求愛ソングに合わせて鳴くことも。
パートナーや飼い主に愛が届くまで延々と鳴き続けることもあります。
呼び鳴きとは?呼び鳴きの収め方
呼び鳴きとは、大好きな飼い主さんやパートナーを呼び・愛を伝えるための鳴き方です。
「ピピ!」や「チョッ!」「キャン!」など個体によって鳴き方は違いますが 大きく高い声で鳴くので聞いていて疲れてしまったり、近所迷惑にならないか気になる飼い主さんも…
基本的には相手に愛が伝わると満足するので、相手が人間の場合 呼び鳴きをされたら近くに行ってあげたり、手に乗せてあげたりすると収まることが多いです。
また、若い頃は激しく鳴き 年齢と共に落ち着く場合も多いので、これも若くて元気な証拠と落ち着くまで待ってみても。
普段は気にならない程度の文鳥の鳴き声ですが、大きな声を出すこともあると認識しておきましょう。
文鳥がふいにいつもと違った声で鳴くと、どうしたのかなと気になるもの。
よく観察してみると、特定の組み合わせの時の鳴き声や、この場所でこの鳴き方をする!という法則があったりして面白いですよ。
鳴き声や鳴き方で文鳥の気持ちがちょっと理解できれば、今まで以上に文鳥との生活が楽しくなるに違いありません。
参考書籍