3歩歩いたら忘れてしまうようなことを「とりあたま」と言ったりしますが、本当に鳥は頭が悪いのでしょうか?
文鳥の頭の良さがどれくらいか、ちょっと探ってみましょう。
文鳥は犬猫と同じくらい賢い
動物の知能を計る方法として「脳化指数」というものがあります。
体重と脳の重さの比率を見るものですが、これによると犬は0.14、猫が0.12。そしてスズメ(文鳥の仲間)も0.12で、猫と同じなのです。
ちなみに鳥の中で一番脳化指数が高いのはカラスで 0.16、数字だけで見ると犬や猫よりも賢いと言うことです。
もう”とりあたま”なんて言えませんよね。
トリ頭はただの悪口?!
夏休み子供化学電話相談をご存じでしょうか。
小中学生の純粋な質問に、専門家がわかりやすく回答するラジオ番組なのですが、その中で何度か鳥は頭が悪いのかという質問が出ており、先生方はこのように答えています。
Q.小5の男の子
「友だちからハトは3秒でモノゴトを忘れてしまうって聞いたんですけど」
A.森林総合研究所の川上和人先生
「これは間違いなく悪口ですね。ただの悪口です。その友達に聞いて欲しいんだけど、なんでそう思ったのか知りたくてしょうがない」
続けて、ハトは記憶力はしっかりあるとし、伝書鳩を例に出して正しい知識を伝えた。(一部省略)
夏休み子供化学電話相談
他にもありますが、先生方は口を揃えて「鳥は本当は賢い、とりあたまは悪口だ」と言っているのです。
言葉のニュアンスを聞き分けられる
文鳥は言葉のニュアンスを聞き分けられると言われています。
無関心の「そうなんだー」と感嘆の「そうなんだ!」 を聞き分ける聴覚と、考える知能を持っていると言うことです。
同一人物が話す源氏物語の英訳と中国語訳を、高い確率で聞き分けたという実験結果もあります。
私たちが話しかける言葉の意味や気持ちも、思っている以上に伝わっているのかも知れません。
記憶力はなかなかのもの
文鳥と暮らしている方は、いつもの場所に水入れが無いと探していたり、爪切りが入っている場所を開けようとしただけで逃げたり、放鳥時間を忘れていたら騒ぎ出したり…覚えているんだ、凄いなぁと思うことが多々あるのではないでしょうか。
文鳥は思っている以上に記憶力があり、日々学習しながら色々な事を覚えていくことが出来るのです。
反対に嫌な記憶も残るので、一度恐い目に遭うと心に傷が残ったり、近付いてくれなくなったり…ということもありますので注意してあげましょう。
歳を重ねるほど賢くなる
文鳥は学習し記憶する事が出来るので、歳を重ねるほど賢くなり、特に4歳頃から個性が表れてきます。
この頃になると若鳥と違い動きもゆったりとし、飼い主と更にコミュニケーションが取れるようになります。
良い経験をするほど、賢く幸せに育っていくのです。
文鳥の気持ちを考えた暮らしをしよう
このように、文鳥は学んで考えて 感じる事の出来る賢い鳥です。
日々の会話に気持ちがこもっていなかったり、お世話が適当だったり面倒に感じていたりすると きっと文鳥はそれを感じ取って悲しく思ったり、こちらに愛情を向けてくれなくなることでしょう。
飼い主や一緒に暮らしている仲間との日々が積み重なって、文鳥の一生がつくられるので、出来るだけ良い思い出をたくさん共有出来るようにしてあげてくださいね。
もう「とりあたま」なんて言わせない!
文鳥と暮らしていると気付きますが、小さいのに本当に賢くて可愛い生き物。
文鳥ができるだけ良い経験を積み重ねていけるように、飼い主として頑張りたいものですね。
参考書籍
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