文鳥のチャームポイントでもある大きなくちばし。
噛まれるとそれなりに痛いので、噛み癖があると飼い主さんが悩む場合も多いと思いますが、文鳥も何の理由もなく噛んでくる訳ではありません。
今回はなぜ文鳥が噛むのか、その理由や文鳥の気持ち・噛み癖を治す方法があるのかなどを一緒に見ていきましょう。
文鳥が噛むには理由がある
一口に噛み癖と言っても様々な程度や理由があります。
文鳥も何の理由もなく噛んでいる訳ではないので、ちょっと注意して愛鳥の様子を観察しつつ、これから紹介する理由を参考に文鳥の気持ちを考えてみて下さいね。
理由① 羽繕いをしようとしている
文鳥は社交性が高く、仲間や仲の良いペアなど よくお互いに羽繕いをしている姿が見られます。
飼い主さんを好き・仲間と認識している場合 飼い主さんにも羽繕いをしてくれようとするのですが、人間には羽がないため結果的に皮膚を噛んでいる状態になってしまうのです。
理由② 自分のナワバリを守っている
文鳥はナワバリ意識が強く、特に繁殖期はその傾向が顕著に現れます。
そのため、例えば飼い主さんの手がパートナーに近付いたり、自分の巣としている場所に入ってきたりすると噛む場合があります。
よく懐いてくれる文鳥ですが、触れられたくない場所やテリトリーがあると心得て尊重してあげましょう。
理由③ 飼い主さんを格下だと認識している
文鳥に限らずどんな動物でも、イライラ・モヤモヤした時に自分より格下の個体に当たると言う行動をします。
文鳥が飼い主さんを格下だと認識している場合、フラストレーションが溜まった時に八つ当たりしてくると言う事が起こるのです。
この場合は日々の生活や接し方の中で、飼い主さんが文鳥よりも格上だと教える必要があります。
理由④ 勘違いから噛んでいる
例えば「文鳥が飼い主さんの手を噛んだ」→「飼い主さんの手から大好きなシードが落ちてきた」→「手を噛むとシードがもらえると思いまた噛む」と言うように、噛んだ事で偶然何かいい事が起こり、また噛めば…と勘違いしている場合もあります。
この場合原因を見極める事が難しいですが、判明したら噛まなくても「いい事」が起こると体験させてあげ、噛む理由を無くしてしまいましょう。
理由⑤ 雛時期の確認行動
雛〜若鳥の頃噛み癖がひどく悩む飼い主さんも多いですが、幼い時期に飼い主さんを噛むのは「これは・ここは安全か?」と確かめている場合もあります。
この時期に強く怒ると飼い主さんに怯えてしまう場合もあるので、「痛いよ」「やめてね」程度に優しく諭しつつ様子を見ましょう。
だんだんと噛む力加減も覚えていき、成長とともに強く噛まなくなる場合も多いです。
噛み癖を治すには根気よく
噛み癖を治すためには、理由・原因を知り 噛まないように導いていく事が必要なのですが、簡単なことではありません。そもそも理由が分からないこともあります。
飼い主さんが色々考えても治らないこともあれば、ある日突然噛まなくなったり・歳を重ねて落ち着くと言うこともあります。飼い主さんが大好きだけれど臆病でつい噛んでしまう子もいるでしょう。
大切なことは、長い目で見て、決して文鳥を強く怒ったり手をあげたり、見放さないこと。
噛まれる痛さに 飼い主さんが文鳥と触れ合う事が怖くなってしまった場合は、獣医師や専門のトレーナーに相談してみましょう。
それが難しければ、鳥を飼っている知り合いに聞いたりSNS上で相談しても構いません。
飼い鳥は飼い主さんに見放されたら生きていけませんので、どうか見放さずに根気よく向き合ってあげて下さいね。
我が家の噛み癖体処方
文鳥デイズ家のミルクも噛み癖がありました(ミルクはこの子です↓)
雛の時から噛み癖がひどく しかも力が強いので、皮膚の薄い部分を噛まれると本当に痛かったです。
そこで私がやっていたのは、雛の時期は確認行動として捉え、手や飼い主は安全だと思ってもらうため噛まれても噛ませておく…ただし「痛いよ」「そろそろやめようね」など、痛い・やめてほしいと言うことは優しくですが毎回伝えていました。
生後3ヶ月ごろからは強く噛んできたら息をフッと軽く吹きかけ、「痛いからやめてね」と伝えていました。毎回毎回です。
そうしているうちに1歳になった頃、気づけば全部甘噛み(甘えて優しく噛んでくる)になっていました。
よく噛んでくるので噛み癖は治ったと言えないのかも知れませんが、力加減ができるようになり、今では強く噛まれることは一切ありません。噛んでくるのも甘えたい時だけです。
どの子にも効く方法かは分かりませんが、良ければ参考にして下さいね。
文鳥の噛み癖に悩んだ事がある飼い主さんは少なくないと思いますが、同じように文鳥も何かに悩んで・思う事があって噛んでくるのかも知れません。
愛鳥の様子を観察して、噛まなくていいように導いてあげられるといいですね。
参考書籍