小さく可愛らしい見た目・大きすぎない鳴き声で、生活コストも高くない文鳥。
ペットショップにもよく並んでいて、その上比較的安価で購入できるため 簡単にお迎えされる場合がありますが、文鳥のことを知らないと予想と違うことも出てきます。
思っていたのと違うから可愛くない、手放す、放置する…というような事にならないように、文鳥と暮らすことのデメリットや 色々なパターンを知っておきましょう。
文鳥のイメージ
小さくフワフワのボディに可愛らしい鳴き声、人によく懐き手に握られて、エサ代も大してかからず掃除も簡単…そんなイメージを文鳥に持っていませんか?
確かに文鳥は可愛い生き物ですが個体差が大きくあります。
基本的にはよく人に懐きますが、懐いていても触られることが苦手な子も居ます。
確かに普段のエサ代は1羽なら数百円程度ですし、掃除も1日1回で簡単かも知れませんが、そうではない状況になることもあります。
文鳥は可愛く比較的飼いやすいですが、色々な個体がいて 様々な状況があると言うことは覚えておきましょう。
文鳥と暮らすデメリット
文鳥と暮らす上で、起こりうるデメリットを紹介します。
逆にこれらをデメリットと感じない(対応できる)場合は、文鳥をお迎えしても大きな問題は起こりにくいと思いますので、お迎え前の参考にしてみて下さいね。
大きな声で鳴くことがある
普段は綺麗で程よい音量の鳴き声ですが、驚いたときや発情期・呼び鳴きなど大きな声で鳴く事が文鳥にもあります。
呼び鳴きなど、大きく高い声でずっと鳴き続けることもあります。
マンションや一人暮らしでも買いやすいと言われる文鳥ですが、大きな声で鳥が鳴いても大丈夫な環境でお迎えしましょう。
旅行や突然の長時間不在が難しくなる
文鳥は犬や猫と違い食べた物を長く体に貯めて置けませんので、半日食べないだけでも体調が悪くなったり 最悪の場合亡くなってしまうこともあります。
そのため、例えば突然会社に泊まることになり 家に誰もいない場合、次の日の分まで餌が入っていないと命の危機に晒してしまうことも…
エサを大量に入れておけばいいわけでもないので(湿気や殻ばかりになったり・水が傷んだりと問題がある)、旅行や出張など長期不在の時は基本的にどこかに預けることになります。
と言うことは預け先を確保しておかなければなりません。
近くに預かってくれる場所があるか、面倒を見てもらえる人が居るかも、文鳥をお迎えする上でとても重要です。
初期費用・電気代がそれなりにかかる
文鳥を初めてお迎えする場合、ケージやヒーターなどの生活用品にそこそこのお金がかかります。
例えば白文鳥を3千円でお迎えしたとして、身の回り品でその3倍程度は最低でも必要です。
また暑さ寒さに弱いため、人が居なくてもエアコンやヒーターを稼働させる事が多くなるため、毎月の電気代はそれなりに上乗せされると覚えておきましょう。
病気になると大きなお金が必要になる
人間と違い保険が適用されませんので、基本的に病院代は全額負担になります。
そのため一回の診察やレントゲンだけでも5千円以上かかったり、入院すると一泊で1万円以上したり、長期治療をすると何十万とかかることも。
サプリメントや薬代が毎月かかってくる場合もあります。
健康なときは生活コストが低い文鳥ですが、お金がかかることもあると認識し、文鳥貯金をしたりペット保険を検討することも手です。
いざというとき、お金が無いから病院に連れて行けないでは悲しすぎますよね。
日用品で使えないもの・注意するものが出てくる
例えば殺虫剤や除光液・テフロン加工のフライパンなどは、文鳥の居る空間で使用することは控えるべきものです。
洗剤や観葉植物・チョコレートなど、文鳥が口にすると危険なものにも注意が必要ですが、ほとんどが人間は気にせず日常使いしているもの。
日用品の中に注意すべきものがたくさんあるので、その点をストレスと感じるようであれば文鳥のお迎えは諦めましょう。
掃除よりも相手が大変
ケージの掃除よりも、文鳥の相手をする事の方が大変かも知れません。
手乗りやベタ慣れの子の場合、数日間かまってあげられないだけでストレスで毛引きをしたり、病気になる子も居ます。
心身ともに健康で居てもらうためには、毎日放鳥時間を確保し 愛情を持って接してあげることが必要になります。
そのため多忙で時間が取れない人や、旅行好きで不在気味の人には文鳥はお勧めできません。
懐き方には個体差がある
手に握られていたり、ナデナデされていたり、呼ぶと飛んできたりニギコロしたり…
そんなとてもよく慣れた文鳥の写真や動画・話はたくさんあり、お迎え前にそんな風になって欲しいと夢を膨らませる方も多いと思いますが、文鳥の懐き方は非常に個体差が大きいです。
何もしなくてもニギコロさせてくれる子も居れば、よく慣れているけれど触られるのはあまり好きじゃない、手には乗るけど座ったりはしない、という子も居ます。
ただ、こちらが愛情を持って接していれば、例え握れなくても触らせてくれなくても、愛情を感じて返してくれる生き物なので、それも個性と受け入れてあげてください。
ベタ慣れの握り文鳥しかいらない!と思わず、色々な子が居てどの子もかわいいと思えるなら、文鳥のお迎えを検討してくださいね。
飼育書をひとつは購入しよう
文鳥は簡単にお迎え出来る生き物です。
ですが、お迎え前に飼育書を、出来れば2〜3冊読むことをお勧めします。
飼い方だけではなく、こういったデメリットや注意点・必要なものなども書いてありますので、お迎えする文鳥が幸せに暮らせるように勉強をしておきましょう。
↓オススメの飼育書
↓こちらは飼育書ではありませんが、文鳥のことを知る上でとても良いおすすめの本です。
飼育書を読むのが面倒だという方には、残念ながらお迎えはお勧め出来ません。
ふらっと立ち寄ったペットショップでも、簡単にお迎えできてしまう文鳥。
そのまま幸せに暮らせれば良いのですが、予想と違ったり一緒に暮らせなくなってしまったり…と言うことの無いように、デメリットも頭に入れておきましょう。
小さくても大切な命、最後まで一緒に過ごせるよう、私たちも勉強をしなくてはいけませんね。