文鳥を飼う前に 準備するもの・こと、知っておきたいこと

春が近づいてくると、文鳥の雛たちがお店でたくさん見られるようになります。
かわいい雛を目にすると、予定外にお迎えしてしまうこともあるかも知れませんが、全く準備をしていないと大変なこと・文鳥たちの命に関わることもたくさん。
文鳥たちにとっても飼い主さんにとっても、穏やかで幸せな生活をスタートできるよう、お迎え前に物や知識の準備をしていきましょう。
文鳥をお迎えする前に必要な物

下のリストは雛をお迎えする際に最低限必要なものです。事前に確認して、足りないものは揃えてから雛を迎えましょう。
必要なもの | 理由・選び方 |
プラスチックケース | 鳥かごでは寒く、まだ止まり木にも止まれないため、プラケースを用意します |
床材 | 雛は床生活のため、紙素材や専用の床材を用意します |
餌入れ・水入れ | 床に置くタイプのものを用意します |
ヒーター | 雛に寒さは厳禁。暖かい時期からの飼育でも必ず用意しましょう |
サーモスタット | 温度調節のためあると安心です |
温度計 | 適切な温度管理のために用意しましょう |
給餌器 | 文鳥の場合は”育ての親”か注射器型のものが適しています |
成鳥と同じ餌 | 自分で動くようになってきたら、餌を食べる練習のため餌入れに入れておきます。 最初は粟玉など食べやすいものでもOK |
止まり木 | スタンド式で止まる練習をしても◎ |
雛の段階では、ちょっとした寒さや温度差が命取りになります。
暖かい季節のお迎えであっても、適した大きさのプラケース・ヒーターは必ず用意し、朝晩通して雛に適した温度(28~30度目安)を保ってあげるようにしましょう。
現在、挿し餌にはパウダータイプが栄養があり良いとされています。
パウダータイプのみの場合は注射器型の給餌器で、粟玉を混ぜる場合は”育ての親”で成長に合わせた回数挿し餌をしてあげましょう。
お迎えするショップで、現在何回挿し餌をしているか・何を与えているかなどしっかり聞けると安心ですね。
雛の成長は早いので、お迎えする段階で成鳥用の餌や粟玉も準備し、自分で動くようになったらついばむ練習をさせてあげましょう。
スタンド式のとまり木も入れてあげると、止まる練習になりますよ。
初心者は中雛や暖かい時期のお迎えがおすすめ
文鳥の雛は寒さに弱く、ケージの温度をちょうどいい状態で維持出来なければ命に関わります。
冬はケージの温度を上げにくく、挿し餌時の室内温度との差・朝晩の温度差などでも体調を崩したり命を落としやすいため、初心者の方は一番寒い時期は避けた方がベスト。
ゴールデンウィークくらいまではお店でもよく雛が見られるため、春を感じられるようになり 朝晩の温度差がゆるくなってきた頃にお迎えできると安心です。
慣れない方や日中家に居ない場合は、ある程度自分で食べられるようになり、羽毛も生え揃って少し安心感がある中雛をお迎えするのも◎
産まれたてから飼わないと慣れないわけではないので、愛情を持って接してあげて下さいね。
飼育書を1冊は読んでおく

ペットショップで一目惚れしてその場でお迎え…ということもあると思いますが、出来れば飼育書を一冊は読み、文鳥のことを知ってからのお迎えをおすすめします。
犬や猫とは全然違いますし、餌や飼育に必要なものも犬猫より手に入りにくいことも。
特に雛は温度管理や挿し餌も難しく、成鳥でも環境の変化で簡単に体調を崩したり、食べてはいけないものを口にして命を落としたり…そのような可能性を少しでも減らし、安心して一緒に暮らすために、飼育書の存在は本当にありがたいもの。
今は文鳥に関するたくさんのいい本があります。下は私のおすすめですが、他にもたくさんありますので、ぜひ手にとって読んでみてくださいね。
病気のことなどをもっと詳しく知りたい方には、こちらもおすすめです。
デメリットや想像とは違うことがあると知っておく

文鳥はふわふわ可愛くて、よく懐いて撫でさせてくれて、癒やされる鳴き声に難しくないお世話…
もちろんそうなれば嬉しいですが、実際は一羽一羽個性があり、一緒に暮らす中で大変なことや困ったこと・想像と違うことももちろん起こります。
幸せに暮らせるよう、ちゃんと環境を整えていくと、それなりに手間もお金もかかります。病院に通うと人間以上にお金がかかります。
ペットは物ではなく家族であり、大切な一つの命なので、途中で想像と違ったから手放す…なんてことの無いよう、デメリットも知っておくことが大切。
知ったうえで飼うことが難しそうであれば、無理をせず飼い主さんやご家族の環境が整うまで待ちましょう。いつからでも文鳥たちは深い愛情を注いでくれますよ。

今回は文鳥を買う前に最低限用意するもの・知っておきたいことを紹介しました。
誰でも初めては分からないもの、ですが準備不足で悲しい結果になることは出来るだけ減らしたいので、参考にして頂き、幸せな文鳥ライフをスタートする助けになれば嬉しいです。
愛情を持って接していれば、きっと文鳥のことや必要なものが分かってきたり、試行錯誤ができると思いますので
最初は焦らず準備して、新しい家族をお迎えしてあげてくださいね。
