春や秋・梅雨の時期など、日中は暖かいけれど朝晩は寒かったり、少し肌寒いような微妙な気温だったりすると、文鳥が寒くないか心配になりますよね。
文鳥が体調を崩さず快適に過ごせるよう、適温は何度なのか、ヒーターをつける室温の目安やタイミングなどを一緒に学んでいきましょう。
文鳥にとって快適な温度
健康な文鳥の成鳥の場合、温度20~25℃・湿度50〜60%が快適な環境です。
春や秋の朝晩と言えば20度を切ることも多いですが、室温は外気温と一緒ではないと思いますので、天気予報で確認しつつ室内の温度計も必ずチェックするようにしましょう。
また、日中は暖かくても朝晩に気温が下がる季節の場合、寝る前にヒーターをつけるなど、1日の中でも対応が必要です。
室内にはこのような温湿度計が便利です。
温度確認のため部屋に温度計を置くことがマストですが、併せて文鳥のケージにも温度計を設置しましょう。
温度計の裏にフックをかけられる穴があるもの・引っかけられるようになっているタイプのものがケージに取り付けやすく安心です。
ヒーターから少し離れた場所に取り付けて(ヒーターの近くだとすぐ高い温度を示してしまうため)、チェックする習慣をつけましょう。
20度以上ならヒーターや保温は必要ない?
20~25℃が適温とされているのは、健康な成鳥の場合です。老鳥や病鳥・雛の場合は30度近く必要になる場合もあります。
また、同じ温度でも晴れの日と雨の日・風の有無や季節などによって体感温度は変わってきますので
20度以上なら安心!20度を下回っては絶対駄目!と言うわけではないことも覚えておいて、ひとつの目安にしてくださいね。
健康な成鳥の場合、室温チェックとともに私たち人の体感温度も踏まえて
「21度あるけれど肌寒い気がするから少しヒーターをつけよう」「19度だけど陽が当たって温かいから一旦OFFにしよう」など、臨機応変に対応していく事も大切です。
文鳥の様子を見て温度管理を
天気予報や温度・飼い主さんの体感温度でチェックする事も大切ですが、併せて必ず愛鳥の様子も見てあげましょう。
普段通りの姿で元気に餌を食べたり動いているなら大丈夫ですが、羽毛を膨らませていたり あまり食事が進まないようなら室温が低いのかも知れません。
口を開けて息をしていたり 脇を広げるような動作が見られたら、逆に室温が高く暑いのかも知れません。
健康な成鳥でも一時的に体調を崩すことはありますし、暑がりや寒がりの人がいるように、個体によって快適だと思う温度が違う事も。
愛鳥の様子を見て、適温を把握してあげてくださいね。
ケージ内の温度管理の方法
ケージ内の温度管理には、ヒーター・ケージカバー・サーモスタットなどを使用します。こちらにレイアウトも含め詳しく書いています↓
ヒーターのON/OFFはもちろん、カバーの開け閉めなどによって温度を調整しましょう。
サーモスタットとはヒーターと接続して使うもので、設定した温度を超えるとヒーターの電源を自動で切り、また温度が下がってくると自動で電源を入れてくれると言う便利なもの。
1ケージにつきひとつ購入しておくと安心です。
成鳥を飼育する場合無くても対応できますが、温度管理に慣れていない・家を開ける時間が長いなどの場合使用すると安心です。
また、雛の飼育には必須で老鳥や病気になった時にも重宝しますので、一つは持っておくことをお勧めします。
文鳥デイズ家の温度管理
我が家ではケージについている温度計が23〜25度程度が適温と見ており、室温・気温によってだいたい下のような感じで対応しています(天気や季節など状況によって多少変わります)
春・秋
室温 | ヒーター | カバー | その他 |
〜18度 | ON | あり | |
〜22度 | ON | ありorなし | 状況によりカバーで調節 |
〜25度 | OFF | なし | 窓を開けて風を 通したりする |
冬
室温 | ヒーター | カバー | その他 |
〜18度 | ON | あり | エアコンON |
〜22度 | ON | あり(前を開ける) |
同じ20度でも冬の20度と春の20度だと体感温度が違いますよね。冬は基本的にカバーは付けっぱなしで、ヒーター(各部屋に2こずつ付いている)やエアコンなどで調節しています。
地域はもちろん、天気・家の構造や立地条件などでも変わってくると思いますので、各ご家庭で文鳥が快適そうな温度を見つけてあげる参考にしてくださいね。
※文鳥デイズ家は兵庫県南東部にあり、山に囲まれているため市街地と比べると平均-2度程度。朝晩は田舎らしく寒くなりますが、昼間は平均的な関西の気温と言った感じです。
家自体はかなり明るく日当たりの良い家です。
文鳥が「寒い」「ヒーターつけて!」などと言ってくれれば良いのですが、そうはいかないので私たち飼い主が管理してあげる必要があります。
急激な温度差や寒さは文鳥にとって命取りにもなりかねませんので、基本的な温度管理を身に付けつつ、愛鳥の様子によって調整してあげてくださいね。
参考書籍