文鳥をお迎えすると、当然ですが私達人間と暮らすことになります。人の家・空間・日用品は野生の文鳥が暮らしている空間とは違い、文鳥にとっては危険なもの・苦手なものもたくさん。
以前に「文鳥と暮らすデメリット 最後まで責任を持って一緒に居るために」と言う記事を書いており
重なる部分もありますが、今回は「文鳥と暮らすと出来なくなるかも知れないこと」、文鳥デイズ家が実際に辞めたこと等をご紹介していきます。
とても身近な・些細な物事ですが、こんな小さな生き物でも飼うことには責任があり、生活を変化させる必要があるかも知れないと言うことを知って頂けると嬉しいです。
文鳥と暮らしてからやめた・変えた物事
実際に文鳥デイズ家で文鳥と暮らすために・暮らし始めてからやめた、変えた物事を紹介します。
代わりに使用している物なども載せていますので、参考にしてみて下さいね。
1.部屋の中の観葉植物
観葉植物として一般的なポトスを始め、サトイモ科の観葉植物は不溶性のシュウ酸カルシウム結晶を多く含み、鳥の口内や粘膜を傷つけたり、疼痛をもたらします。
放鳥時に文鳥が行くような場所には置かないようにしたり、フェイクグリーンにしたりと、文鳥の口に入らないように工夫をしてあげて下さい。
我が家には観葉植物がありますが、少し離した場所に起き放鳥時は常に見守る・文鳥が近寄りやすい小さなサイズのものは見える場所に置かないなどの工夫をしています。
文鳥にとって有害なものについてはこちらに詳しく記載しています↓
2.殺虫剤
殺虫剤は虫を殺すわけですから、もちろん文鳥にとっても危険なもの。
ジェット噴射で退治するものだけではなく、蚊取り線香や 近年登場したワンプッシュで部屋かに蚊を寄せ付けないタイプのものなども、文鳥の体に影響がないとは言い切れていません。
赤ちゃんやペットに影響がないと謳っている商品でも、文鳥のいる部屋や近くでは使用しないようにしましょう。
ちなみに文鳥デイズ家では嫌な虫が出現した場合、文鳥たちから離れた所で凍らせて退治するタイプのものを使用しています。
3.アルコール除菌・除菌スプレー
文鳥のケージやとまり木など汚れた部分は除菌ティッシュで拭きたくなりますが、除菌ティッシュに含まれる「エタノール」や「メタノール」といったアルコール成分は鳥に危険と言われており、肝臓がパンパンになっているケースが見られると報告されています。
こちらも少し前に話題になったのですが、愛鳥向けのセミナーで獣医さんが言及されたとのこと(※出典:インコ生活)
このご時世で除菌スプレーなども日常で頻繁に使用しますが、我が家では基本的にアルコールの入ったものやスプレータイプのものは✕、使用する場合は外か文鳥から離れた部屋でピンポイントに としています。
文鳥のケージは水だけのウエットティッシュで拭き、気になった部分や丸洗いの際は熱湯消毒や天日干しで対応しています。
少しつけ置きしたり、日光に当てると汚れが薄くなったりしますので、除菌用品は使わないほうが安心ですね。
4.加湿器
冬になると手放せないご家庭もある加湿器、文鳥を飼育する上でも湿度は重要なのですが、加湿器は内部がとても汚れやすく しっかり掃除・メンテナンスをしないと部屋中に菌をばらまいている状態になってしまいます。
また文鳥の周りを加湿しようと直接ケージに当てたり、文鳥にかかるような使用方法は✕。
使用する場合は少し離れた場所で、綺麗にお手入れをした状態のものにして下さいね。
5.マニキュア
手が大好きな文鳥だと、よく手にいて指や爪のあたりをカミカミしたりしますよね。
そんな時マニキュアが剥がれて文鳥の口に入ってしまうと良くありません。またマニキュアを落とす除光液は文鳥にとって有害なもの。
ジェルネイルなら剥がれにくくOKとされていますが、そもそも派手な色や装飾が苦手な子も多いので文鳥たちを怖がらせないためにやめる方も多く、私もその一人です。
6.ハンドクリーム
ハンドクリームも、手をカミカミするような子だとどうしても口に入ってしまう可能性があります。
特に冬になると使わないと手が荒れて辛かったりもするのですが、使用する場合は文鳥の放鳥が終わったり寝かせてから・界面活性剤を使用していないものを選ぶなどの工夫をしています。
7.香りの強い洗剤・柔軟剤
文鳥の嗅覚はあまり発達していないと言われていますが、最近は良い香りを謳った洗剤や柔軟剤が多く、私達でも香りでしんどくなる時がありますよね。
体の小さな文鳥にどれくらい影響があるかも分からないので、文鳥と暮らし始めてから無香料で無添加の洗剤・柔軟剤を使用するようになりました。
普段の洗濯には困りませんし、汚れが酷いものは手洗い・予洗いをすればOK。もう8年近くこの生活をしていますが香りの強い物を使いたいと思うことなく生活出来ています。
文鳥の五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)についてはこちらに詳しく書いています↓
8.アロマオイル・アロマデュフューザー
少し前にアロマオイルでインコが落鳥したと言うツイートが話題になりました。この件に関しては以下のような見解があり
今回のようなケースについて、鳥類専門の動物病院「小鳥のセンター病院」(埼玉県川口市)の池谷(いけや)真樹院長はJ-CASTニュースの取材に対し、「鳥によって個体差はありますが、アロマを焚くことで中毒死や呼吸不全を起こす恐れはあります」と指摘する。
引用元:J-CASTニュース
アロマオイルが確実に鳥に有害だとは言い切れませんが(何年も使っているけれど元気で影響ない、と言う鳥飼さんも実際に居ます)、個体によっては何らかの影響が出る可能性があるかも知れないとのこと。
香りや成分が原因かも知れないですし、アロマディフューザは加湿器と同じで汚れやすく手入れがしにくいものなので、我が家では基本的に使用しないようにしています。
使用する場合は香りが広がらないタイプのものや、ハンカチにアロマオイルを染み込ませて枕元に置く、等すると少し安心かも知れませんね。
9.急な長時間外出・外泊
文鳥は食べた物を長く体に貯めて置けませんので、半日食べないだけでも体調が悪くなったり 最悪の場合亡くなってしまうこともあります。
そのため、急に帰れなくなったり長期間家を空ける、頻繁な旅行や外泊が好きな方などは、文鳥のお迎えは難しいと思います。
また、食べるものがあっても急に帰ってこないと、寂しかったり不安になったりもします。
飼い主は子供の頃から実家でずっと小鳥を飼っており、帰省などで家を空ける場合はいつも一緒に連れて行っていました。
社会人になり一人暮らしになり、深夜帰宅になったり海外出張などがある状態だったので、ずっと鳥と暮らしたいなと思いつつ出来ずに居り、それらが改善してから文鳥との暮らしを始めました。
今では自宅で仕事や家事育児をしつついつも文鳥たちと一緒に居ます、どうぞ環境を整えてからお迎えしてあげて下さいね。
10.冷暖房の節約
特に大人だけの生活だと、冷暖房費の節約のため 多少の暑さ寒さは衣服で調節したりして我慢しがちですよね。
文鳥は暑さ寒さや急激な気温の変化に強くないので、適切に冷暖房を使用してあげる必要があります。
健康な成長の場合は過度に温度調整をする必要はありませんが、人が「暑いけれど・寒いけれどもう少し我慢しよう」という状態の時は文鳥も我慢しているということ。
さらに人のように衣服で調整が出来ませんので(羽毛で調整できますが限界があります)、我慢しない程度に冷暖房を使用する・文鳥のケージだけ先にヒーターを付けてあげるなどしてあげましょう。
文鳥を出来るだけ健康で長生きさせてあげたい・安全な生活をさせてあげたいと思うと、ここには書ききれないほど細かな気になる点が出てくるもの。
小さな小鳥一羽でも、それだけの影響力があり、命を飼うという責任があります。
過剰に神経をすり減らしたり過保護に育てる必要はありませんが、文鳥にとっても幸せな生活ができるように考えて暮らしていきたい、そんなふうに暮らせる文鳥が増えてほしいと願っています。
※この記事は管理人の経験及び参考書籍・参考URLを元に作製しています。個体差があり、情報は変わることがありますので、随時アップデートを行います。
参考書籍
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