文鳥と暮らす

文鳥にしつけは出来る?

そこまで難しいことはできなくても、トイレだけでも覚えてくれればとても助かる…文鳥は賢いからうまく教えれば出来るのでは?

そんな風に思ったことがある飼い主さんも居るのではないでしょうか。

今回はそんな「文鳥としつけ」について一緒に考えてみましょう。

文鳥にしつけは出来る?

何を・どこまでをしつけと言うかによりますが、覚えさせるという意味なら簡単なことなら可能です。

例えば「手を出して口笛を吹くと手まで飛んでくる」「体重計に抵抗なく乗れるようにする」「放鳥の時間までケージで大人しく待てるようにする」などです。

そもそも文鳥はとても賢く、飼い主の生活習慣やタイムスケジュールを覚えられ、危ない場所や良いことがある(例えばおやつが入っている)場所も覚えられるので、「危ない場所ではない」「こうすると良いことがある」などと認識させることができれば、少しのしつけは可能でしょう。

ただし、個体差があり教えても出来ない(やろうとしない)子もいれば、芸ができるほどの子もいるので、何かを覚えさせたい場合はその子に合わせた見極めが必要です。

どうやって教えれば良い?

基本的には同じことを繰り返す・それをすると良いことがあると認識させることが大切です。

例えば「名前を呼べば飛んできてくれる」ようにしたいのであれば、文鳥に向かって飛んできてくれるまで名前を呼び、出来たら褒めてあげたりご褒美のシードを一粒あげたりする。

そして毎日その動作を繰り返す。そうしているとこれが日常になります。

また、文鳥には「学習期」と呼ばれる、新しい物事に挑戦したり覚えたりするのに最適な時期があります。

可能であればこの学習期に、必要なことを教え・覚えさせてあげるとベストです。

ご褒美はおやつだけじゃない

ご褒美があると物事を覚えさせやすいですが、文鳥にとってのご褒美はおやつだけではありません。

例えば「大好きな飼い主が撫でてくれる」ということが最高のご褒美の子も。その場合は思いっきり撫でて褒めて、可愛がってあげましょう。

また「安全・安心」も文鳥にとって大切で心のご褒美になるもの。

例えば日中飼い主がおらず、ケージから出られず相手をしてもらえなくても、夜になれば帰ってきて放鳥して遊んでくれる。そう分かっていれば長い時間も大人しく待っていることが出来ます。

文鳥の心に安心を与えてあげることも、とても素敵なご褒美なのです。

基本的にはしつけをしようとは思わないで欲しい

文鳥は賢さで言えば犬や猫と変わりないとも言われますが、生態や体の作りが大きく違い、人間とはかけ離れています。

例えば、鳥なので飛ぶために頻繁に排泄し体を軽く保つようになっているので、トイレを覚えさせる(決まった場所や時間まで我慢させる)ことはかなり無理があり、出来たとしても体に大きな負担がかかります。

少量ずつしか食べられないので食事の時間を決めることも難しく、窓が開いているのに飛んでいくなというのも無理があります。

ですから、基本的にはしつけをしようと思わず、人と生活していく上で文鳥にとって大切なことを教えてあげるようにしましょう。

それは生活リズムであったり、やめてほしいこと…例えば起きる時間や寝る時間を一定にする・強く噛むようならダメだよと優しく教える。

また危ない場所やものは文鳥に危ないと言っても伝わりにくいので、危ない場所には行けないようにする、危険なものは見せないようにするなど飼い主の注意が必要です。

文鳥は賢いと言っても人ではありませんから、無理をさせないようにしてサポートしてあげてくださいね。

飼い主さんが動くことで出来ることも!

よく見ている飼い主さんなら、放鳥してから⚪︎⚪︎分経ったからそろそろ糞をする時間かな?そろそろあの場所に行くかな?などと分かることも。

その場合は先回って愛鳥が糞をしそうな時間や行きそうな場所でゴミ箱を持って待ち構えたり…そんな風に飼い主側が動くことによって「放鳥時はゴミ箱に糞をする」という状況を作り出すこともできます。

愛鳥の行動や性格を見極めてこちらが動くことで、決まったパターンを作り出すこともできますよ。

文鳥との信頼関係が築けていることが条件

何かを教えよう、覚えてもらおうと思っても、信頼関係が築けていなければ当然文鳥は言うことを聞いてくれません。呼んでも来ません。

人と同じで信用していない人、嫌いな人の話など聞いてくれないのです。

ですからまずは日々の生活を大切にして、たっぷり愛情を注いであげて、必要なことを教えてあげてくださいね。

⚪︎⚪︎が出来たらなぁ…と思うこともあると思いますが、基本的にはしつけをしようとは思わず、生活の中で必要なことを教えてあげるイメージで接しましょう。

そして何よりまずは、文鳥との信頼関係を築くこと。

名前を呼んだら振り向いてくれて、手まで来てくれて、自分の手からおやつを食べてくれる…その姿は本当に愛おしいものなので、ぜひそんな様子が見られるように、愛情を注いであげてくださいね。