文鳥と暮らす

文鳥を飼えなくなった時は 事前の準備・頼れる場所など

ずっと一緒にいるつもりでお迎えした、大切な愛鳥。

ですが長い人生の中、どこかで一緒に暮らせなくなる時が来るかも知れません。

飼い鳥は餌をあげお世話をしてもらえなければ、たった一日でも命を落としてしまう場合があります。

一緒に暮らせなくなっても愛鳥が幸せでいられるよう、”もしも”の場合を想定して、情報収集や準備をしておきましょう。

※人間の身勝手な理由により手放す場合は除き”どうしても一緒に暮らせなくなってしまった”場合の話になります。

一緒に暮らせなくなる可能性は、誰にでもある

今の職場は転勤も出張もないし、家族の理解もあるし、鳥を飼える家だし…一生一緒に暮らしていられると思っていても、人生何があるか分かりません。

突然環境が変わったり、飼い主さんや家族が病気になったりする可能性も0ではないのです。

一緒に暮らせなくなる理由で多いものは

  • 仕事や職場の変化(転勤で連れていけない・長期出張が多い・激務等)
  • 飼い主さんや家族の病気・看護介護等
  • 家族にアレルギーが出た
  • 飼い主さんが高齢

などで、どうしても一緒に暮らせなくなる・手がかけられなくなり他の家で暮らした方が幸せだろう、という状況になる事もありえます。

無責任に放り出すことはもちろんありえませんが、もしもの時に愛鳥も辛い目に合わないよう、事前の準備をしておくことをおすすめします。

事前の準備1・頼める人・場所を確保しておく

もしも自分が飼えなくなった・お世話が満足にできないとなった時のため、お願いできる人や場所を確保しておきます。

自分の家族や友人など、信頼でき鳥を大切にしてくれる人に、もしもの場合の話をしておきましょう。

身近に頼れる人が居ない場合、認定NPO法人TSUBASAのように 事前に登録や手続きをしておくことで、万が一の場合に飼い鳥を引き取ってもらうという手もあります(▷鳥の引き取りに関してはこちら

鳥の里親・里子のためのサイトもありますので、事前によく調べて知っておきましょう。

事前の準備2・うちの子カードを作る

うちの子カードとは、愛鳥の生態や特徴・いつもの餌や好み・生活習慣などを記したもの。

例えば飼い主さんが急に事故にあい緊急入院した場合など、誰かの目に留めてもらい「我が家にはお世話をしないと死んでしまう大切な家族がいる」と知らせるためのものです。

作り方に決まりはありませんが、愛鳥の写真などで分かりやすくし、持ち歩けるサイズなら◎いつでも持ち歩いていると少し安心ですね。

事前の準備3.SNSを活用する

SNSの拡散力は凄いので、いざという時に必要な情報を得られたり、自分だけでは繋がることのなかったような人と交流できる事も多くあります。

どうしても飼い鳥を手放さなければならない時、有益なアドバイスがもらえたり、引き取ってくれる方が見つかることも。

ただしSNSには顔が見えないというデメリットもありますので、できれば普段から使って慣れておく事をおすすめします。

SNSには怖い面もあると思いますが、上手く使えればとても役に立つツールですよ。

鳥の寿命は思っているよりも長い

こんなに小さな文鳥でも、平均寿命は8年程度、10年以上生きる子もいます。大型の鳥なら、30年・50年と生きる子も。

そのため飼い主さんが高齢で入院したり亡くなってしまい、愛鳥が残される…というケースも少なくないのです。

愛鳥と同じように飼い主さんも歳を取りますので、飼い初めた頃と同じようにお世話ができ、ずっと同じ場所で同じように暮らせるとは限りません。

鳥を迎える前に、飼い主さんのこれからの人生に大きな変化がないかを考えることはもちろん、寂しいですがある程度の年齢になれば飼うことを諦める という選択が必要な場合もあると、心に留めておきましょう。

やむおえず一緒に暮らせなくなることも、長い人生の中で無いとは言い切れません。

そうなっても愛鳥が幸せに暮らすためには、事前のリサーチと準備が必要。

あまり楽しい作業ではありませんが、愛鳥のためにぜひ考えてみてあげて下さいね。