文鳥と暮らす

もしもの時はどう守る? 文鳥と防災対策

地震や水害・火事…天災はいつどんな時にやってくるか分かりません。

私たち人間は自分の足で避難し、人の助けを借りることが出来ますが、鳥たちにはそれは不可能。

飼い主とその家族が責任を持って守ってあげなければなりませんので、日ごろからいざという時のために、心と物の備えをしておきましょう。

まずは自分の命を守り、愛鳥の命も守る

愛鳥のために防災グッズを用意して、避難場所を考えて…でもその前に、どうやって自分の命を守るかを考えることが先です。

住んでいる地域の避難場所・災害マップや避難ルートの確認、防災リュックの準備など、基本的な災害対策が出来ていないと愛鳥を守る前に人が助からないからです。

飼い主が居なくなってしまっては、飼い鳥はケージからも出られず、どうすることもできません。

飼い主が無事でこそ愛鳥の命を守れるので、まずは基本の防災対策・情報収集をしっかりとしておきましょう。

避難所は人が優先される空間

避難所は基本的に人が安全を確保するための場所です。

ペット不可のところもあり、可でも鳥が苦手な方やアレルギーのある方がいたり、いい目で見られないことも。

私たちにとっては愛鳥は家族ですが、他人から見ればそうではない事を理解し、なるべく迷惑をかけないように日ごろから準備をしておきましょう。

鳥の防災対策

人間の防災対策が出来たら、次は鳥の防災対策をしていきましょう。

日常の中で避難訓練を

愛鳥をちょっとしたお出かけに連れて行ったり、他のお家に預けたり、通院したり…そういったことが鳥の避難訓練になります。

キャリーや出かけること、違う空間で過ごすことに慣れてくれると、人も鳥も避難時のストレスがぐっと減ります。

小さいキャリーで過ごすとどんな感じなのか・何が必要なのかなどを確認することも出来ます。

お出かけが難しい場合は、キャリーケージでおやつの粟補を食べたり、ひなたぼっこ用に少し入ってもらったりでも構いませんので、日ごろからプチ避難訓練を行っておくことをおすすめします。

鳥の防災リュックを作ろう

人間の防災リュックと同じように、愛鳥に必要な物を一式詰めたものを用意しておくと、突然の災害や避難にも慌てず対応出来ます。

具体的にどんな物を用意すればいいか見ていきましょう。

鳥の食料

普段食べているシードやペレット・栄養補助食品やおやつなど、出来れば1週間以上の用意を。

ペットボトルやジップ袋などに小分けにしておいても便利です。

鳥の飲み水

水道水を汲み置きしておいた物や、水を入れられる空のペットボトル・袋などを用意します。

ミネラルウォーターや配給品は鳥に合わない場合があり、普段飲み慣れている物が望ましいです。

保温器具

保温電球やヒーターも必要ですが、電気が使えない場合を考え使い捨てカイロや湯たんぽなどを用意しておきましょう。

ブランケットや非常用アルミシートも役に立ちます。

大きいビニール袋やタオル

大きめのビニール袋やタオルはすっぽり包んでケージを運んだり、目隠しカバーとして使ったり出来ます。

ピニール袋はレインカバーにもなりますので、いいサイズの物があれば保管しておきましょう。

ケージをロックできるもの

普段は大丈夫でも、移動時や鳥が暴れた場合ケージが開いてしまうことがあります。

そうならないように、専用のストッパーやガムテープ・ゴムバンドや紐・クリップなど、ケージの扉や接続部ををロックできる物を用意しておきましょう。

ウエットティッシュ・除菌ティッシュ

ケージのちょっとした掃除などに役に立ちます。

懐中電灯・電池

明かりは必要不可欠です。

LEDタイプの物だと電池の消費が少ないのでおすすめです。

大荷物では避難が大変になってしまうので、必要最低限これくらいは揃えておくと安心ですね。

避難に備えたキャリーの準備

自宅で過ごすケージと違い、避難や移動を考えたキャリー(ケージ)では、鳥が動き回ったり移動時に揺れたり衝撃があることを想定してセッティングします。

具体的には止まり木を固定タイプ(ネジ止めや回して止めるタイプ)にする、結束バンドや扉用のストッパー・ケージが入る鞄や袋を用意するなどです。

餌入れ・水入れは蓋付きのこぼれにくい物にし、外から出し入れできるタイプの物も用意しておくと、外や避難所で扉を開けずに食糧の補給をする事ができ安心です。

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助けてもらうことも考える

人間だけで避難するよりも、ペットを連れての避難の方が大変です。

荷物や移動はもちろん、受け入れてもらえる場所が無かったり…人は何か食べ物を支給される場合が多いですが、鳥の餌が無くなっても支給されません。

日ごろの備えは大事ですがその上で、近所のペットショップや動物病院に いざという時に預かってもらえるか問い合わせておいたり、webで情報を得たりしておき、いざ被災して困った際はSNSで助けを求めたり…ということもしても良いと思います。

反対に自分が助けを求められたり、何か手伝いが出来る場合は手をさしのべて、鳥の命を守ってあげましょう。

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災害の多い日本、特にここ最近の異常気象で不安になったり、愛鳥の安全対策を改めて考えた方も多いのではないでしょうか。

ペットを守るには、まずは飼い主の安全から。

大切な家族を守るため、これを機に人と鳥の防災対策を進めてみて下さいね。

参考書籍