もともと文鳥がいる家庭に、赤ちゃんが産まれる。赤ちゃんが居るけれど、文鳥をお迎えしたい。
そんな時、一緒に暮らして大丈夫なのか、病気や感染症など無いのか…心配になったり、周りの人に言われることもあるのでは無いでしょうか。
今回は そんな文鳥と赤ちゃんが一緒に暮らす場合の事を、実体験を交えて書いていきます。
ぜひ参考にしてくださいね。(これを書いている時点で文鳥デイズ家には3歳と1歳の子供が居り、妊娠前から文鳥と暮らしていました)
文鳥と赤ちゃん、一緒に暮らせる?
結論だけで言うとYESです。が、当然注意することがあります。
赤ちゃんだけではなく 文鳥にとって危ないこともありますので、大人だけの場合よりは気を付けなければなりませんが、そこまで神経質にならなくても大丈夫です。
管理人が産婦人科医に言われたことは「文鳥が赤ちゃんの口に突っ込んでいくような環境で無ければ大丈夫」です。
それを踏まえて、一緒に暮らす上での注意点を詳しく見ていきましょう。
文鳥と赤ちゃんの生活空間を分ける
完全に隔離する必要はありませんが、例えばベビーベッドのすぐ横に文鳥のケージがあるというような配置は避けましょう。
どうしても文鳥が羽ばたいたりエサを食べたりすると、羽やほこり・エサの殻などが舞うためです。
また、赤ちゃんが文鳥のケージに手を出し倒してしまう危険性もあります。
文鳥のフンはすぐに処理する
放鳥も問題ありませんが、文鳥がフンをしたら出来るだけ早く処理するようにしましょう。
フンは乾燥すると空気中に漂い、吸い込みやすくなってしまいます。
ケージも出来るだけ清潔に保ちましょう。
文鳥と遊んだりケージの掃除をした後は手を洗う
文鳥との触れ合いは普段通りで問題ありませんが、遊んだりケージの掃除・糞の始末などをした後は必ず手を洗うようにしましょう。
病気がうつったりしないか
鳥から人へ感染する病気として有名な「オウム病」があり、オウムと名前が付いていますが文鳥も感染します。
オウム病とは
人獣共通感染症と呼ばれ、鳥から人に感染する病気です。
成人が感染しやすく、乳幼児の感染例は 日本では2006年〜2017年の間に1件です。
人に感染すると潜伏期間1〜2週間ののち、急な高熱や倦怠感などインフルエンザに似たような症状で発症するとされています。
多くはインコ・オウム・ハトが感染源と報告されており、文鳥の感染例は具体的な数は不明ですが非常に少ないと思われます。
そのため、ペットの文鳥よりも公園のハトの方が感染する可能性が高いと言えるので、野生の鳥との触れ合いは控え、触れあった後は必ず手洗いをしましょう。
粉末化したフンを吸い込んだり、口移しでモノを与えたり噛まれたりして感染する可能性もあるので、家庭でもフンの処理や手洗いをしっかりと行い、過剰な触れ合いは避けましょう。
文鳥側に危険なこともある
赤ちゃんを気にするのはもちろんですが、文鳥側にも注意してあげたいことがありますので、一部を紹介します。
赤ちゃんは予測不能な動きをするので危ない
新生児の頃は寝ているだけですが、手を動かせるようになり、体が動くようになり…そうすると文鳥にとって赤ちゃんは、予測不能な動きをするとても危ない生き物です。
力の加減も出来ないので手で握りつぶしてしまったり、寝返りを打って下敷きにしてしまう可能性も十分にありますので、必ず生活空間を分け、大人の目が届くようにしておきましょう。
多大なストレスがかかる可能性がある
赤ちゃんが居るとよく泣いていたり・突然大声を出したり・危ない行動をしたりと、文鳥にとってストレスの原因になる事がたくさんあります。
あまりにストレスがかかると寿命を縮める原因になることもありますので、文鳥にもケアが必要です。
お世話がおろそかになる可能性がある
赤ちゃんのお世話につきっきりになり、文鳥のお世話がおろそかになる可能性がある場合は、一緒に暮らすことは諦めましょう。
放鳥時間が減る程度なら落ち着いてからフォローできますが、エサを替え忘れたりすると命を落としてしまう可能性も…そのような自体は絶対に避けて頂きたいのです。
新たにお迎えするのは、よく考えてからが◎
ここまで読んで 文鳥と生活している方はお気づきだと思いますが、文鳥に知識と愛情を持って接している方なら、ケージやフンの掃除をしたり・遊んだ後は手を洗ったり・口移しでモノを与えない…など、どれも普通に行っていることではないでしょうか。
また、不潔だったり過剰な触れ合いは文鳥にとってもよくないので、知っている飼い主さんはすでに注意点はほぼクリアしているのではないかと思われます。
ですので、そういう家庭に赤ちゃんが加わるのであれば、赤ちゃんを優先しつつ文鳥のお世話も今まで通りに行えると思うのですが、新たに(特に初めて)文鳥をお迎えする場合は 子育てが落ち着いてからや余裕があると感じてからをおすすめします。
ご家族ともよく相談して決めて下さいね。
誰かに良くないと言われたら?
結論としては一緒に暮らせますし、文鳥デイズ家の子供はとても元気に、そして文鳥が大好きな子に育っています。
文鳥が居ない家でも、ホコリは舞います。文鳥が居なくても、外の鳥や動物から病気をもらうこともあります。
文鳥やペットが居ても居なくても、なるべく空間を清潔にして、手洗いうがいのような当たり前のことをきちんとする生活を心がけることが大切だと思いますので
ご自身が文鳥と生活すると決めたら自身を持って、しっかりと赤ちゃんも文鳥も愛してお世話をしてあげましょう!
ですが赤ちゃんと動物が暮らすことをどう思うかは個人の自由で、NGと考える方がいることも忘れないようにしておくといいと思います。
文鳥デイズ家では妊娠前から文鳥と暮らしていますが、妊娠中も子供が3歳・1歳になった現在も、親も子供も問題無く元気に過ごしています。
人それぞれ考え方があると思いますが、注意点を踏まえて一緒に暮らしていくことは可能だと思っていますので、もし一緒に暮らす選択をした際は、どちらも出来るだけたくさん可愛がってあげてくださいね。
※この記事は管理人の経験及び参考サイトを元に作製しています。情報は変わることがありますので、随時アップデートを行います
※一緒に暮らせるという意見は個人のものです、推奨や押し付けではありませんので、あくまで参考にご家庭で決定してくださいね
参考URL:NIID 国立感染症研究所