文鳥と暮らす

文鳥の最後の時を見極めるー後悔の少ない旅立ちにするために

大切な愛鳥とずっと一緒にいたいけれど、命あるもの、必ずいつか旅立ちの時が来ます。

多くの場合は飼い主さんより愛鳥の方が先に旅立つので、見送ることになるでしょう。

以前書いたこちらの記事↓で、お別れが近い時のサインや心構えについて等をまとめているのですが

今回はより掘り下げて、旅立つ前日や数時間前と言った、非常に旅立ちが近付いている時の様子をお伝えしたいと思います。

愛鳥が旅立つ時のことなど考えたくないと言う方も多いと思いますが、知っておく事で出来ること・良かったと思える事もあると思っているので、是非一度考えるきっかけにしていただければと思います。

旅立つ時を見極めるメリット

冬を越せるかな・次の誕生日を迎えられるかなと言ったスパンでは無く、この様子だとあと数時間程度かも知れない・明日までは厳しそうだ…と言った、本当に最後が近い時を見極められると、飼い主さんにも鳥たちにもメリットがあります。

つまり危篤状態を見極めると言う事です。

最後の時か見極められず、まだ頑張れる・病院に行けば助かると思うと飼い主さんはそのように行動するため、結果的に無理をさせたり看取れなかったり、感謝の言葉を伝えられなかったり、ああしていればこうしていれば…と、後悔の多い旅立ちになってしまうことが多いのです。

愛鳥の死はどんな状況でも辛いもの、ですが出来れば少しでも後悔の少ない最後にしたいと言うのは、飼い主さんたちの願いです。

その願いを叶えるためには、最後の時を見極め、しっかりと感謝やお礼・愛の言葉を伝えて温かく送り出せることがベスト。

そして愛鳥にも辛い旅立ちをさせないために、本当の最後を見極められるといいと考えています。

最後の時を見極めるサイン

様々な旅立ちがありますが、ある程度共通する項目もありますので、その例を紹介します。

本当に最後が近くなるとこのようなことが起こるかも知れないと、頭の片隅に置いておいて下さいね。

くちばしの色が非常に悪くなる

多くは紫がかった色合いになります。少し調子が悪い時でもくちばしの色艶が悪くなりますが、本当に最後が近い時は非常に色が悪くなります。

文鳥のくちばしは血色がそのまま現れており健康のバロメーターになっているので、普段からチェックする癖をつけておくといいでしょう。

足に力が入らない・歩けない

文鳥の最後によく見られる現象ですが、足の動きや状態が悪くなります。足がもつれるようになったり止まり木から落ちたり・歩けなくなり座り込んでしまう事もあります。

足の異変と他のサインが重なれば、最後が近いかも知れないと思っておいた方がいいでしょう。

餌を食べなくなる

鳥は体の構造上 体内に餌を留めておけないため、常に食べている姿が見られます。つまり食べないと言うことは危篤状態です。

逆に温めたり時間を置いて食べるようになったなら、まだ希望はあります。全く食べなくなったら、そこから半日〜1日が限界だと認識しましょう。

丸まって動かなくなる

羽毛をかなり膨らませた状態や、背眠(くちばしを背中側に向けて丸まって寝ている)姿でほとんど動かなくなります。

そばに行ったり呼びかけても薄目を開ける程度で動かないようなら、もう動く力もないと言うことです。

手の中で寝たまま糞をする

文鳥を飼っている方なら分かると思いますが、普段はあまり手の中で糞をしません。

鳥は排泄部を綺麗に保つもの。手の中で、しかも寝たり座ったまま糞をすると言うことは良い状態とは言えず、最後が近い時によく見られるサインでもあります。

呼吸が荒くなる

元気な時は呼吸音や呼吸による体の動きなどは感じられませんが、最後が近くなってくると 丸まったまま呼吸で体が上下している状態→口を開けてハアハアと開口呼吸 と言う風に変わってきます。

口を開けて呼吸が浅くなってきたと感じたら、お別れの時がすぐそこまで近づいている場合が多いです。

暴れる・痙攣する

旅立つ直前に少し暴れたり羽ばたいたり・痙攣したりと言うことがよくあります。

経験上本当に最後の瞬間に訪れることが多いです(バサっと羽ばたいたすぐ後に呼吸が止まる…等)

1〜2日前から突然このような動作が見られる場合もあるので、様子が変だなと感じたら注意してあげて下さい。体全体に異変が出る事もあれば、先に書いたように足から痙攣が起こる場合も多いです。

いつどんな時に最後が訪れるかは分からない

病気で闘病していたり、高齢や何らかの不調があって以前から様子を見ているような状態であれば、飼い主さんもある程度心の準備をしているかと思いますが、「昨日まで元気だったのに突然危篤状態になってしまった」と言う事もあります。

また、ここで書いたように体調の変化を追って 最後は手の中で看取れればいいですが、朝起きたらもうカゴの中で冷たくなっていた…と言う事も当然起こり得ます。

最後に立ち会えなくてもあまり自分を責めず、もし看取ることができたなら幸運と捉えて、最後の時を一緒に過ごしてあげて下さいね。

元気な時には考えたくない、そしてその時が来てもなかなか最後だとは認めたくないものですが、最後だからこそしてあげられる事・伝えたい事や想いが飼い主さんにも文鳥たちにもあるはずです。

必ず看取れるとは限りませんが、看取れたなら、たくさん感謝の言葉をかけたり撫でたりしてあげて、出来る限り後悔の少ない最後にしたいもの。

どれだけ何をしても愛鳥の旅立ちは辛いですが、時間とともに温かい気持ちで思い出してあげられるようになればいいですね。

我が家の文鳥たちの旅立ちの記録はこちらです↓

忘れず今後に活かすため 旅立つ前日〜の様子を詳細に書いています。物語のように長いですが、何か参考になりましたら幸いです。