もう半年前になりますが、2018年5月26日 16:00頃、モカがお空へ旅立ちました。4月に4才になったばかりでした。
モカの最後を忘れないために、そして今後に何かが活かせればと思い、詳細を記録しておきます。とても長いので、時々モカの元気だった頃の写真を載せます。
※モカが旅立った後の写真があります。苦手・不快に感じる方はご覧にならないようにお願いします。
旅立った当日の記録
〇26日朝…土曜の朝だったので少しゆっくり起き、鳥かごの布を取ると、モカはつぼ巣で丸まって寝ていた。手を出すと飛び乗ってきた。もうほとんど足に力が入っておらず、手の中でぺたんと座り込んでいる状態で離れない。
くちばしの色艶はそんなに悪くなく、目もしっかり開けて気持ちよさそうに抱っこされていたが、あまりに弱々しかったので別部屋を用意する
その間主人に抱っこしていてもらうが、やや羽が下がってきてどんどんぺたんこになっていく(普段は私にしか抱っこされない)
別部屋に入れて観察してみると、かろうじて止まり木や餌入れに止まれるが、食べられない。水は飲んでいたので、栄養剤を準備すると喜んで飲んでいた。
この頃まではまだキャリー内を移動したり少し鳴いたりしていたが、その後私たちが身支度をしている間にどんどん力が弱っていき、急いで病院に向かう。
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〇10:30頃…病院に到着。受付で状態を話しモカを見せると「診察まで時間がかかりますが、急変したりしたら声を掛けてください」と言われる。
そんなに悪いのか…薄々気付いていて、でも認めたくなかったが、そう実感した。
待合室に座ってキャリーにかぶせていたタオルを取ると、明らかに先ほどまでとは違う、半分横向きになっているモカ。目も開けていない。
慌ててキャリーを開けて手を差し入れ「モカ、モカ、大丈夫?病院付いたよ、きっと良くなるよ、頑張って」と声をかけ、撫でる。薄く目を開けて反応してくれた。
朝から何も食べていなかったので、水を飲ませようとくちばしに付けるが、もう飲まない。くちばしをこすって3敵ほどなんとか飲ませる。
これは…と慌てて席を立ち、受付に状態を伝えて急遽先生に見てもらい、お腹に何か堅い物があるので卵詰まりかも?とのことで保温室で預かってもらう。
容態が急変したら呼びますのでと言われ、スタッフさんが出入りする度にビクビクして、呼ばれないようにと願いながら診察を待った。
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[手が大好きでいつもフワフワしていたモカ]
〇12:00頃…ようやく診察室に呼ばれた。連れてこられたモカはもう虫の息で、抱っこすると体が冷たかった。
「レントゲンを撮るなり精密検査をしないと原因は分からない。卵詰まりだとして取り出そうにも、今のこの子の状態では何も出来ないので、入院して点滴や強制給餌で状態が良くならないことにはどうしようもない」「このまま家に連れて帰っても、とにかく食べられないと思うのでこのまま…」と言われ、見た瞬間から分かっていたがショックで頭がクラクラした。
入院をお願いし、先生がバタバタと準備をしてくれる。
キャリーを開け、羽が広がって目も開けられないモカを抱き上げ、撫でて「モカ、モカ、頑張ってね」と声を掛けると、頭を少し上げて目を開け、私をしっかり見た。
きっと大丈夫だ、元気になって会える、そう思うしか無かった。
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その後近くの公園で息子と待っていた主人と合流し、状況を報告する。
モカが居ないことに、主人はとても驚いてショックを受けていた。私も、当然連れて帰れると思っていた。まさか空の袋を持って帰ることになるなんて…
帰り道、今後どうするか話をする。良くなると信じていたが、腫瘍(癌)かもと言われたので、今回復しても今後どうしていくか。
また、ペットの治療費や入院費は保険がきかず高額なため、現実的にどこまでなら入院したり治療を続けてあげられるのか。
私たち夫婦の答えは、出来るまでは続けてあげたい、もうだめなら家に連れて帰って看取ってあげたい、というものだった。
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[水浴びしたらビショビショになっちゃうモカ]
〇15:56…帰宅してからずっと、病院から電話が来ないよう祈っていた。午後の診察時間になったら、面会に行こう。明日は息子も連れて行こう。そう考えて祈っていた。けれど、電話が鳴った。
「モカちゃんですが、点滴をして保温室で状態が上を向くようにと頑張ったんですが…」と。頭が真っ白になったが、冷静を装って電話を続けた。今日迎えに行くと伝えた。最後は涙声になってしまった。
主人にそれを伝え、泣き崩れる。
最後を病院で過ごさせてしまったことをとても後悔した。抱っこが大好きだったのに、毎日何度もしていたのに、最後はお家で、慣れた手の中で過ごさせてあげたかった。
でもあの時、入院して良くなると信じていた。連れて帰ったら”入院させていたら助かったかも…”と後悔していたに違いないのだけど、この点が今でも心残りだ。
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〇17:30頃…家族3人で病院にお迎えに行く。診察室に通されると、空になったキャリーの横に、小さな空き箱に寝かされたモカがいた。
ティッシュとキッチンペーパーで布団のようにしてくれていて、くちばしも綺麗に拭かれていて(数日水浴びをしていなかったので汚れていた)とても可愛い顔で寝ていた。
「モカちゃん…綺麗にしてもらって…」「かわいいね…」そんな言葉と涙が溢れた。
息子は「ブンブン、ねんね」と言っていた。本当に寝ているだけのように見えた。
箱と果物やお花を買って家に帰り「モカちゃんお帰り、帰ってきたね」と言って、箱に寝かせてお花を飾った。とてもとても可愛かった。
※下の画像をクリック・タップするとモカの写真をご覧頂けます。外傷などは無くお花に囲まれた綺麗な状態ですが、閲覧は自己責任で、苦手な方はこのままスクロールしてください。
「おかえり」「ありがとう」「かわいいね」「頑張ったね」「大好きだよ」
たくさんの言葉をかけて、色々な事を話して、これからのことを考えた。
ラテ・ソイ・チャイは不思議そうに見ていたけれど、やっぱり何かが違ったし、主人が泣いているのを初めて見た。
その夜私はなかなか寝付けず、何度も何度もモカを確認して撫でて、話しかけたり、モカの写真を整理したりした。
旅立った翌日(火葬)と不思議な体験
〇27日2:30頃…息子が「ブンブン!ブンブン!」と言って突然起きる。いままで一度も夜泣きなどしたことがないのに。
「ブンブン?モカちゃんいるの?」と聞くと「うん」と。
「どこにいるの?」と聞くと、手のひらを少し丸めて、満面の笑みで少し撫でるような仕草をして「ここ(手の中)」だと。
そんな仕草は今まで見たことが無いし、手の形が私がモカを乗せている時そっくりで驚いたが、あぁそこに居るんだな、一緒に寝れるなぁと嬉しくなり、やっと私も眠りについた。
朝も息子は「ブンブン!」と言って起きてきた。
「モカちゃん来てくれた?一緒に寝てくれたの?」と聞くと「ウン、ウン」と。とても温かい気持ちになった。私もモカが見たい。
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〇15:00…ペット霊園に予約を入れて立ち会い火葬をしてもらった。
いつものごはんと、好きだったキュウリ・みかん・リンゴ・粟穂・お米…私たちからの手紙と、寂しくないように家族みんなのイラストを一緒にいれてもらった。
※下の画像をクリック・タップすると、火葬前のモカの写真をご覧頂けます。外傷などもなく綺麗な状態ですが、閲覧は自己責任で、苦手な方はこのままスクロールしてください。
最後のお別れを言って、抱っこして送り出したけれど、火がついた音がした途端涙が溢れた。
休憩室に通されて待っていたが、あっという間に声がかかり、こんなに早く終わるんだなぁ、小さかったもんねぇとモカを思い出す。
モカは綺麗に骨になっていた。お骨上げをさせてもらったが、とても小さくて、掴んだら砕けてしまう物もたくさんあって、こんなに小さな体で頑張っていたんだなぁと涙が出る。
頭の部分や爪の芯など形が分かる部分があって嬉しかった。
骨壺に収めて、大事に抱いて家に連れて帰った。
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以上が、モカが無くなった当日〜火葬までの詳細です。
最後までとても健気でかわいい子でした。本当に本当にかわいかった。
色々な思いは尽きませんが、今は私たちにたくさんの幸せを運び・思い出を残してくれたモカに感謝して、前を向きたいと思っています。
ありがとうモカ、大好きだよ。また会おうね!
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〇モカの旅立った原因についてはこちらに記録してあります
〇治療・入院費等の詳細はこちら
どれも主に自分の気持ちに整理を付けるため、今後に活かすために記録した物ですので、不快・苦手だと感じる方はご覧にならないようご注意ください。
誰かの参考になれば嬉しいです、よろしくお願いいたします。