2023年3月19日朝、ミルクがお空に旅立ちましたので、忘れないよう記録としてここに記します。
(文章の合間にミルクの写真を載せていますが、本文とは関係のない元気な時の写真です)
異変とそれまでのこと
ミルクは以前にも卵詰まりを起こしたり、発情対象が飼い主(私)なので発情抑制が難しかったりと、女の子特有の問題が多くあったため普段から注意していたが
3月17日の夜に体重が激増しており(通常時29g〜30g→発情時卵の有無に関わらず体重が増え32~33gになる→この時36g)これは久々に卵があるかも…?と思いながら次の日の朝を迎える。
18日の朝、下腹部は膨れているが見るからに体調が悪そうという感じはない。
保温して様子を見ているとだんだんお尻の部分が盛り上がってきて、糞が出づらくなってきたが、かかりつけ医が休診日のため診てもらえる病院を探し電話で相談した。
予約がいっぱいなので待たせるかも知れないが、今から来てくださいとのことで病院に向かった。
診察〜旅立つ前日まで
受け付けで事情を話すと、診察まで酸素室で預かってもらえるとのこと。ケージごとミルクを渡すと驚いて飛び回り、受付の方に「あら、元気なのね」と驚かれていた。
(卵詰まりでぐったりしていると思われていたよう、この時は本当にお尻が膨らんでいる以外は元気だった)
タイミングが良かったようですぐに診察室に呼ばれ、状況を説明し、触診とエコーを行ってもらう。
やはり卵があるがとてもいびつで柔らかく、手で出すのは無理そう、カルシウム注射と投薬をして自力で産んでくれるのを待ちましょうとのこと。
ただ産めなければ危ないので、次の日の朝の開院前に予約を入れてくれた。産んでいなければ、出来るだけのことをしましょうと。
この日、帰りもミルクは元気でちょっと怒っていた。
家に帰り保温して様子を見ていると、夜の8時ごろに卵を産んだ。エコーに写った通りのいびつで殻の薄い卵だった。
産んだあとしきりにお尻を突いたり気にしていたが、ちょっと膨らんでいた羽毛がシュッとなり、餌を食べたり動き回ったりと元気にしていたので「良かったね〜」と言いながら少し放鳥した。
この時に少し、大好きなシードやおやつも食べていた。水浴びもさせてあげればよかった。
無事産めたので一安心だと思い、ケージの温度を少し戻して、おやすみの挨拶をした。もうこれで、明日の朝には元気になっていると思っていた。
旅立った日の記録と原因
次の日(19日)の朝5時過ぎに起きて様子を見てみると、昨日よりも明らかに元気がない。膨らんでほとんど動かない。
あれ?卵産んだから大丈夫だよね?どうしたの?大丈夫??と言ったり思ったりしつつ、ケージの温度を上げて病院に行く支度を始める。
朝少し寒かったから?昨日疲れたしまだ早いから…ちょっとずつ元気になるかなと思っていたけれど、全く変わらず動かない。
病院に向かう車の中、あまりにも弱々しいのでずっと手で抱っこしていた。
とてもいい天気で日差しが暖かくて、でも寒いといけないと思い暖房も入れて 暑いくらいの中、ずっとミルクを握って水を飲ませたり話しかけたりした。
診察室に通されると、先生が開口一番「昨日よりよっぽど悪いですね…」と。分かっていた、けれど なんで??と気持ちが付いていかない。診察の後
- 産めたけれど卵管が炎症を起こしてこうなっている(と思われる)
- 出来ることはこの子のサポートだけ、このあと食べ始めたり回復の兆しが見られなければ命に関わる
- もし体調が上向かないようであれば、あとはご家族でゆっくり過ごしてあげてください…
と言われ、炎症を抑える薬や栄養が入った点滴をしてもらい、今後のことを少し話して帰路につく。
帰りもミルクはフラフラで車の揺れに耐えられなかったので、ずっと抱っこして話しかけたり撫でたりしていた。
すごく明るくて温かい日差しの中、一緒にドライブをしているみたいだった。
ミルクの足に全く力が入っていなくて、これはもう駄目かもしれないと頭では分かっていた。
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家に帰り急いでケージを温め、薬水を準備したりシードなら食べるかも…と色々動いていたら、ケージの中からバタバタッと羽ばたく音が聞こえた。
見るととまり木から落ちたミルクがいて、あぁそうなのかと思い急いで抱き上げる。
右手に抱きながら「シードだったら食べる?用意するから…」と言ってミルクを見ると、口がパクパクしていた。
これは最後だと思い、咄嗟に「ミルクがもう最後かもしれない…!」と大きな声で家族に言った。
みんなが覗き込んで、「ミルク、ミルク!」と声をかけた瞬間、ミルクはぐっと両羽を持ち上げて旅立ってしまった…
声をかけても反応がなくなったので、開いていた目を閉じた。簡単に閉じて、くちばしの色が紫に変わっていき、本当に旅立ってしまったのだと実感した。
子どもたちにミルクを撫でてもらった。まだ温かくてフワフワだったけれど、鼻をうずめると少しだけ薬品の匂いがして
いつもみたいなミルクの、干した布団のような おひさまのような香りは少ししかしなかった。
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正直これは危ないと頭では分かっていても、気持ちがついて行きませんでした。
まだ3歳なのに、2日前まで元気だったのに、強くてちょっと大きくて綺麗で これまでちょっとしたトラブルがあってもずっと元気だったのに。
まだ旅立つはずがない…ずっとそう思っていて、そして病気でもなくお別れまでが急で、ありがとうも大好きだよも、ごめんねも言えなかった。
旅立ってからも実感がなく涙が出なかったのですが、病院に電話し旅立ちを伝えた途端、あぁ行ってしまったんだと涙が止まらなくなりました。
そのあと、たくさんありがとうと大好きと、ごめんねを伝えました。
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ミルク、まだ3歳だったのに、助けてあげられなくてごめんね。
短い間だったけど、私達はミルクと過ごせて幸せでした。ミルクは、うちに来てよかったのかな。幸せだったなら、いいな…
産まれ変わったら、また我が家に来てね。
今度はもっともっと一緒に過ごせるように、頑張るからね…
本当にありがとう、大好きだよ。
短い間になってしまいましたが、ミルクをかわいがって頂き本当にありがとうございました。
みくるみ
ミルクが旅立った原因の詳細と治療内容・してあげられたかも知れないことなど、こちらにまとめています↓
※後日公開予定