書籍「文鳥のヒミツ」を読みましたので、感想などを書かせていただきます。
今までの飼育書とはちょっと違う、とても素敵な本でしたので、気になっている方はぜひ手に取ってみてくださいね。
基本情報
- 単行本: 144ページ
- 出版社: グラフィック社
- 発売日:2021/3/8
すでに文鳥の飼育書を持っている人にも手にとってほしい、最新の飼育のヒントがたくさん!
体の仕組みやかわいいしぐさのヒミツを生物学的な視点でわかりやすく解説。
日本で手に入る、文鳥におすすめのペレット(総合栄養食)図鑑も掲載!
発情対策や自宅でできる応急処置など、気になる飼育の最新情報が満載。
文鳥のことをより深く知れる1冊です。
amazonより引用
横浜小鳥の病院院長で小鳥専門医である海老沢和荘先生が書かれた、今までの飼育書とはちょっと違う切り口の文鳥本。
これから文鳥を飼いたいと思っている方にも、すでに文鳥と暮らしていて魅了されている方にも、嬉しい内容が盛り沢山の書籍です。
一味違う「文鳥のヒミツ」からの学び方
文鳥の飼育書と言えば、例えば飼い方や餌のやり方などの指南から入るものが一般的ですが、こちらの本は一味違います。まず見出しがとてもキャッチー。
こんな風に「おもち姿のヒミツ」「おしりのヒミツ」「羽のヒミツ」など、本のタイトル通りヒミツを知っていくところから入ります。
おもち姿のヒミツなら「なぜあんなに丸くて可愛くなるのか」から入り、羽毛がどうやって膨らむのか・筋肉の仕組みなどを学んでいく流れ。
飼い主さんが可愛い・気になると思って見ている部分や姿から、文鳥の体や心の仕組みを学べるようになっているので、非常に興味が湧きやすく読み進めやすい印象です。
活字が苦手で普段本なんて読まない… という飼い主さんでも、文鳥が好きなら読み進めるかも…?!それくらい可愛いヒミツがたくさん詰まっています。
小鳥専門医の視点で書かれた内容は、流石の一言
文鳥を長年飼っていると、文鳥のことに詳しくなり 飼い方や一緒に暮らす上でのこと・愛鳥のクセや好きな物事は分かってくることが多いもの。
ですが文鳥の体の詳しい構造や栄養・ホルモンのこと、病気の背景などは、やはり一般人には詳しくは分かりません。
そう言った内容を長年小鳥を見ている先生だからこその視点で、経験も踏まえながら詳しく書いて下さっているので非常に勉強になります。
例えば上の画像のような文鳥の視界がどのくらいなのか、下の画像のような文鳥に必要な栄養の話など、どれも経験談や数値もしっかり乗せてくれているので安心感があり感動するほど。
全てを頭に入れることはもちろん難しいですが、何か困った時や気になった時に必ず役に立ってくれると思える内容ばかりです。
飼育に必要な情報も充実!
可愛いヒミツだけではなく、もちろん飼育する上で必要な「食事」「環境」「暮らし方」「病気」などの情報も掲載されています。
中でも特におすすめしたいのは「食事」と「発情」に関しての内容。
食事に関しては、文鳥に必要な栄養素からシード・ペレット・副食やおやつのことまで詳しく書かれていて、すでに文鳥を飼っている方でもかなり参考になると思います。
ペレットの種類やおすすめポイントが詳しく載っていることも◎ここまでペレットのことが詳しく書かれたものはないと思いますので、ペレット主食にしたいと考えている方には助けになるに違いありません。
発情は文鳥の飼い主さんを悩ませる問題の一つ。そのメカニズムや抑制方法についても詳しく書いて下さっています。
こちらも知識と経験に基づいて丁寧に教えて下さっているので、非常に納得でき取り入れやすい内容。女の子の飼い主さんには是非読んでいただきたい項目です。
可愛いヒミツから始まりますが、飼育に必要な内容もしっかり掲載されているので、これ一冊で飼育書としても文鳥のことを知る本としても とてもおすすめです。
可愛いイラストと綺麗な写真に癒される
イラストは愛鳥家ユニットtorinotorioのタカヒロコさんが担当されています。
シンプルでありながら文鳥の特徴を捉えた、とても素敵なイラストを描かれる方。本の中にたくさんイラストが使われているので、ファンの方は必見です。
また掲載されている写真がどれも綺麗!
写真に関してはどの本も昔と比べ年々綺麗になっているとは言え、本によっては画像が粗かったりちょっと残念な感じのものもあるのですが、こちらの本はどれもとても綺麗。
可愛いモデル文鳥ちゃんたちが紙面を彩ってくれていて、見ているだけでも癒されます。
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私の周り(SNS)ではこの本がみなさんの手元に届き始めると「かわいい!」「いい内容!」「ももひきのヒミツ気になる!」と大盛り上がりだったのですが、「字が小さくて読みにくい」という意見もちょこちょこ聞かれました。
確かにちょっと書体が小さくて細いので(本の雰囲気にはぴったりですが)目が悪い方には辛い部分があるかも知れませんが、みなさん内容は素晴らしいと口を揃えて言っていました。
今までにない切り口で非常に勉強になり、いざと言う時に絶対に頼れる一冊になると思える本なので、見かけた方は是非一度手に取って見て見てくださいね。