これでいいのかな?どうしよう…と思ったら
ヒナへの挿し餌は個体によって量もあげ方のコツも違い、日によっても状況が変わるので、たとえベテランでも戸惑うことがあります。
文鳥のヒナはとても弱い生き物なので、少しでも気になることがあったら放置せずに、お迎えしたペットショップや病院で指示を仰げればベストですが
すぐに診てもらえない・診てもらい病気ではなかったけれどあまり食べない…と言う場合など、自分でも出来る対処法とチェックポイントを紹介します。
参考にして、かわいい雛を元気に育ててあげてくださいね。
ヒナが挿し餌を食べてくれない
明らかに挿し餌が必要な時期なのにまったく食べないのであれば、急いで病院に連れて行ってあげなければなりませんが
食べむらがある・はじめは口を開けるのにすぐ食べなくなるなどの場合は、以下をチェックしてみてください。
①挿し餌が冷たい
挿し餌の適温は40℃前後です。
冷めると食欲が落ち、食べても体が冷えてしまい良くないので、途中で冷めてしまうようなら湯煎をして温めながらあげましょう。
②部屋の温度が低い
ケージ内は暖かくしていると思いますが、ケージの外が寒いとヒナは口を開けない場合があります。
部屋を暖かくするか、温かい場所(日当たりのいい場所やストーブの前など)で挿し餌をしてみましょう。
③環境の変化に戸惑っている
お迎えしたばかりの雛の場合、環境の変化で餌を食べないと言うこともあります。
少しゆっくりさせて環境に慣らすようにしたり、お迎えしたペットショップ等から挿し餌の内容・時間等を聞いておき、同じようにして様子を見てあげるのもいいでしょう。
④まわりに気になる・恐いものがある
例えば動くものや派手なものが置いてある、大きな音がするような空間では、ヒナは安心して食事が出来ません。
文鳥は派手な色柄が苦手な子が多いので、なかなか手にも乗ってくれないような場合は、洋服やネイルにも気を付けてみましょう。
なるべく安心できる安全な環境を作ってあげて、様子を見てみて下さい。
そのうに餌が残っているけれどいいの?
1日の中で、前回あげた餌がまだ少し残っている…と言う場合は、次の挿し餌の時間を少し送らせたりと臨機応変に対応し様子を見ればいいのですが、朝起きたときに昨日の餌が残っていると言う場合は「食滞」の状態になっている可能性があります。
食滞とは、消化不良の餌がそのうの中に留まってしまっている状態で、挿餌の水分不足や寒さ・病気や体調不良などが原因で起こります。
健康な時のそのうはパンパンでも指で触ると柔らかく、動きますが、食滞の状態のそのうは堅く動かないので判断出来ます。
放っておくとそのう炎になったり命に関わりますので、このような場合は、スポイドでお湯を3口ほど飲ませてそのうを優しく押し、中身が動くようになったら保温と保湿をして3時間ほど寝かせ、様子を見ましょう。
それでも状況が改善されない場合は、すぐに病院に行ってください。
いつ・どうやってひとり餌にすればいい?
ひとり餌にする時期は?
多くは生後45日頃にひとり餌になると言われていますが、挿し餌が必要なくなる時期は個体差がありますので、焦らず様子を見てあげましょう。
基本的に挿し餌を欲しがる(給餌器を見せると口をあける)間は無理に挿し餌を終わらずに、少しずつ間隔をあけたり回数を減らしていく程度でいいでしょう。
無理に終わってしまうと最悪死んでしてしまう可能性もあります。
長く挿し餌で育ったからと言って病気になるわけでもありませんので、体重や体調をチェックしながら様子を見てあげましょう。
↓こちらにも、挿し餌を終わる目安になるポイントを書いています。
どうやってひとり餌を覚えさせる?
特別何かを教える必要は無く、生後3週間頃からケージの中に粟穂を置いたり粟玉をまいていると、自然とつついて食べ物だと認識し、ひとり餌に繋がっていきます。
たまになかなか食べようとしない子も居ますが、その場合は挿し餌の時に乾いた粟玉を2.3粒あげてみたり、飼い主が粟玉を指でツンツンする姿を見せてあげると興味を持ったりしますので、試してみて下さいね。
ヒナが餌を食べないと、とても心配になるものです。
ヒナの間の育ち方は一生に関わりとても重要で、命を落としやすい時期でもありますので、健康で元気に育ててあげられるよう気を付けてあげたいものですね。
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