文鳥のオスとメスは見分けられるのか、オスとメスにはどんな違いがありどのように接するといいのかを紹介します。
文鳥をお迎えするとき・愛鳥の性別が気になるとき・性別が分かったとき…ぜひ参考にしてくださいね。
オスとメスを見分ける方法はある?
文鳥はヒナ〜成鳥に至るまで、オスとメスで体格や外見上の大きな違いはありません。
成長するとオスは求愛ソングや求愛ダンスを歌い、メスは尾羽を小刻みに振ったり卵を産むなどの行動が見られますが、これらの行動を全く取らなかったりオス・メス両方の行動(産卵以外)を取る子も居ます。
つまり文鳥のオス・メスは、ある程度成長していれば分かる可能性は高いが100%とは言えないということです。※1
特にヒナの間は区別がつかず、経験や勘から推測することになります。
オス・メスを見分けるヒント
上記も含め、確実ではありませんが比較的当てはまりやすいオス・メスの特徴を紹介します。
外見的な特徴
オス | メス | |
①体型 | 大きめでしっかりしている | オスに比べると細め |
②骨格 | がっしり 足・足指など太め | オスに比べると華奢 |
③頭の形 | 頭頂部が平べったい | 頭頂部に丸みがある |
④くちばし | 全体的に大きい つけ根が盛り上がっている | オスに比べると小さめ 細長い場合も |
⑤瞳 | アーモンドのような形 | 丸い形 |
⑥アイリング | 太い・濃く鮮やかな赤色 | オスに比べると細く薄い赤色 |
全体的にオスの方がやや大きめでしっかりしていて、見た目がハッキリしている印象です。
行動に見られる特徴
オス | メス | |
求愛行動 | 求愛ソング・ダンス | 受け入れ行動として 尾羽を上げ小刻みに振る |
鳴き声 | 「チーヨチヨピチュピチュ」 などさえずりが長い メスより綺麗な声の子が多い | 「チチッ」「ピッ」など 短い鳴き声が多い |
オスは求愛ソングを歌いメスの気を引くため、澄んだ綺麗な声で、長くさえずることが出来る子が多いです。
性格に見られる特徴
オス | メス |
人に懐きやすい (懐いたことが分かりやすい) | 懐いたことが分かりにくい |
好きと積極的にアピールしてくる | 自分からは積極的に行かない |
敏感で繊細・警戒心が強い | オスより行動が大胆・好奇心旺盛 |
人懐っこく犬のよう | 気まぐれで猫のよう |
喧嘩をよくする(特にオス同士) | 穏やかor気にしない子が多い |
騒がしい相手が苦手 | 自分を好いてくれる相手が好き |
自然界でメスはオスを選ぶ立場のため、自分から積極的にアピールしたり寄っていく必要がありません。
対してオスはメスに選んでもらうため必死でアピールをしなければなりませんので、おのずと積極的で好きが前に出やすくなります。
オスは人懐っこい犬のよう・メスは気まぐれな猫のよう…どちらの魅力も捨てがたいですね。
文鳥デイズ家のオス・メスを比較してみました
我が家の文鳥たちでオス・メスの見た目や性格がどう違うのか比較してみました。
写真も載せていますので、リアルな比較が見たい方はぜひ↓
文鳥のオスとの付き合い方
傾向としてオスの方が寂しがりで敏感・繊細なため、環境の変化などに注意してあげましょう。
他のお家に預けられてのお留守番や飼い主の長期の不在、パートナーの他界などで一気に元気がなくなってしまう子も居ます。
またメスよりも警戒心が強い子が多いので、新しいおもちゃや器具などはいきなりケージに設置せず、数日間見える場所に置いておき慣らしてあげる方がいいでしょう。
オスは積極的に好きとアピールする分、愛情が帰ってこないと不安になったり悲しくなってしまうので、アピールしてもらったら受け入れ+こちらも言葉や行動で好きだよと返してあげて下さいね。
文鳥のメスとの付き合い方
積極的には来ない子が多いので、こちらから歩み寄って安心させてあげましょう。
オスに比べ自由で好奇心旺盛な子が多いため、優しく見守りつつ、かまって欲しそうなサインが見えたらたくさん相手をしてあげましょう。
ただし、メスは無意味な発情を避けた方がいいので、あまり背中を撫でたりと言った行為はおすすめしません。
2歳を過ぎると発情しにくくなるので、特にそれまでは体に触れすぎず、愛情を示してあげましょう。
私たちが文鳥と仲良くなりたいときは、オスにはメスのように、メスにはオスのように接すると上手くいく可能性がアップします。
オスには優しく愛情を受け止めて返してあげて、メスにはこちらから好きだよと伝えアピールするのです。
そうすれば、愛鳥にパートナーとして認めてもらえる日も近いかも知れません。
文鳥をお迎えしようと決めたとき、希望の性別があることも珍しくありません。
ですが文鳥は見た目で性別の判断がつきにくく、オス・メスのような行動をとっていても確実ではない場合もありますので、基本的にはどちらでも変わらず愛せる場合にお迎えしてあげて欲しいと思います。
できれば○○がいいけれど、オスかな、メスかな…くらいに、成鳥を楽しんであげて下さいね。
どちらでも、文鳥はこちらが与える以上の愛情で答えてくれますよ。
※1 レントゲン写真を撮ればメスの場合は子宮が写るので分かりますが、健康な鳥にレントゲン写真を撮る機会はほぼありませんので、見分け方として記載していません。
※この記事は管理人の経験及び参考書籍を元に作製しています
参考書籍