小鳥用の栄養補助食品はペットショップやホームセンターでもよく目にするので、飼い主さんなら一度は「あげた方がいいのかな?」と思ったり、買ってみたと言う方も多いのではないでしょうか。
今回は栄養補助食品が必要な場合・不要な場合と、どんなものがあるのかを中心に紹介していきますので、ぜひ参考にして下さいね。
栄養補助食品が必要な場合・不要な場合
“補助食品”なので、主食だけで栄養が補えている場合は与える必要はありません。
飼い鳥の場合、シード(穀類&種子の餌)だけで生活しているのであれば栄養補助食品が必要です。
シードの栄養素のほとんどはタンパク質と脂質・炭水化物なので、それ以外の多くの栄養素が足りていない状態です。
特に穀類にはビタミンA・D3・K・B12・ヨウ素などは一切含まれておらず、カルシウム等のミネラル類も必要量を満たすには程遠いため、非常に偏った栄養状態になってしまいます。
そのため、鳥の健康を考えるなら補助食品で足りない栄養素を補ってあげる必要があります。
ペレット食の場合はそれだけで必要な栄養が補えるように作られており、栄養補助食品を与えると過剰摂取になりやすいので与えないようにしましょう。
こちらにシードとペレットのこと、メリット・デメリット等を書いていますので、よければ参考にご覧下さい↓
出来ればペレット食への変更がおすすめ
インコ・オウムの文化や研究が日本より進んでいるアメリカやオーストラリアではペレットが普及していますが、日本の鳥を飼っている家庭ではまだシード食が多いと言われています。
シードの方が手軽に安価で手に入りやすい・鳥が好みよく食べてくれるなどの理由がありますが、愛鳥の健康面を考えると必要な栄養がバランスよく配合されているペレットがおすすめです。
とは言え、各家庭の考え方や事情があると思いますので、シード主食の場合は栄養補助食品を足してあげて下さいね。
栄養が偏るとどんな影響が出るの?
シードの場合高カロリー・高タンパクで人間で言うとジャンクフードを食べ続けているようなものかも知れません。
そう考えると、肥満になったり体調や肌の調子が悪くなることが容易に想像出来ると思いますが、鳥の場合も全く同じです。
太りすぎや様々な体調不良になりやすく、栄養素の欠乏により羽毛や体の一部の変形が起こったり、悪化すると神経障害や命に関わることも。
もちろん、シードだけを食べていても元気に長生きする子も居ますが、できれば健康で元気で居られる可能性が高くなるよう、栄養面に気を遣ってあげたいものです。
▷ビタミン類の不足による影響はこちら(近日公開予定)
サプリメント・栄養補助食品の紹介
鳥のサプリメント・栄養補助食品はたくさんありますが、比較的よく見かけ・手に入りやすい物を中心に少し紹介します。
ネクトンS
ネクトンシリーズの基本となる総合ビタミンサプリメント。
愛用者も多く、水に溶かしたり餌に振りかけて与えることが出来ます。
小鳥の知恵シリーズ
小鳥の知恵シリーズはリーズナブルな価格で愛用している飼い主さんも多いよう。
水に混ぜたり、そのまま指先に付けたりして手軽に与えられます。
ボレー粉
カルシウム補給として代表的なボレー粉。文鳥には大きい物もありますので、小粒の物を選びましょう。
エクセル グリーンフード・卵黄フード
食べやすい小粒のペレット状に加工されており、必要な栄養を選ぶ事が出来ます。
カルビタバード
カルシウム、ビタミンB群等を配合した液体タイプ。昔からあり長く愛用している方も多い商品です。
マルカン ソフトフルーツフード・ソフトエッグフード
半生タイプの栄養補助食品。指向性が高く、カロリーも高いので与えすぎないよう注意が必要ですが、穀類だけでは不足しがちな栄養を補ってくれます。
塩土
主食の穀物の理想的な消化・吸収を手助けし、お腹の調子を整えてくれる補助食品です。
基本的にはシード主食の子にはサプリメントや栄養補助食品をプラスして、ペレット主食の子には与えない、と覚えておきましょう。
主食に混ぜるのはもちろん、おやつ的に放鳥時にあげるのもコミュニケーションが取れていいかも知れません。
私たち人間が健康や食べ物に気を使うように、愛鳥の食事にも気を配ってあげて下さいね。
参考URL:インコ専門店ペアリー ペレットやサプリメントの必要性
参考書籍
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