良い気候になってくると、文鳥とお出かけをしたい・一緒に旅行に行きたいと考える飼い主さんもいるのではないでしょうか。
また、病院や帰省などで一緒に出かけなければならないという機会も、きっと訪れます。
文鳥たちにも飼い主さんにも安全で楽しい時間になるよう、一緒に出かける際の準備や方法・注意点などを知っておきましょう。
文鳥とお出かけする前にしておくこと
まず初めにキャリーケースに慣れてもらうことが必要です。
突然初めての小さなケージに入れられて外に出されたのでは、文鳥は驚きと恐怖でパニックになってしまいます。
そうするとお出かけが嫌いになってしまい、キャリーケースに二度と入ってくれなくなる事も…そうならないために、キャリーケースは怖いものではない・安全で楽しい場所だと覚えてもらう必要があります。
そのためには日常的にキャリーケースを使用すること、例えば日光浴やケージの掃除の時に入ってもらったり、粟穂などおやつを入れて食べる場所にしたりして、普段の生活の中で慣れてもらえると◎
より簡単に慣れてもらうには、警戒心の少ない学習期から教えることがおすすめです。
お出かけの際に準備するもの
文鳥とのお出かけに必要なものを紹介します。全く同じものでなくても構いませんので、参考に揃えてあげて下さいね。
キャリーケース
普段のケージのままでは出かけにくいため、移動用のキャリーケースを用意します。
キャリーの中にはいつもの餌・水・粟穂や青菜・止まり木などを設置。普段のケージのミニ版といったイメージです。
水は移動中にこぼれることがあるので少なめに入れておき、必要があればスポイドなどで隙間から足してあげると キャリーを開けなくていいため安全です。
キャリーケースを入れるバッグ
キャリーのままでは文鳥も落ち着きませんし危ないので、すっぽりと入る大きさのバッグなどを用意してあげましょう。
鳥用のキャリーバックはあまりないため、犬や猫用のものでも、普通のトートバッグでもOK。
通気性があり底が安定しているもの、キャリーケースに合うサイズのものを見つけて下さいね。
予備の餌・水など
いつものケージより狭いので文鳥が当たったり、移動時の振動などで餌や水がこぼれてしまうことがあります。
鳥の餌はどこでも調達できるものではないので、必ず予備を持ち歩くようにしましょう。水は購入する場合は軟水を選びます。
ブランケットやタオル・カイロなど
上部が開いているバッグの場合は、タオルなどで目隠しをしてあげましょう。
また寒い時期はカイロやブランケットなどで出来るだけ防寒対策をして出かけます。
とても暑い・寒い時期の外出は必要なければ避けて欲しいですが、病院など出掛けなければならない場合は対策をしてあげて下さいね。
お出かけする際の注意点
しっかり準備をして知識を持って出かければ大丈夫ですが、それでも文鳥とのお出かけには危険も伴います。
万が一のことが起こらないよう、次のようなことに注意して出かけるようにしましょう。
- 初めてのお出かけは近所で、30分程度で切り上げましょう
- キャリーのままではなくバッグに入れて出かけましょう
- 財布や携帯など 飼い主さんの荷物は別のバッグに入れましょう(何かを出し入れする度に文鳥にストレスがかかるため)
- できれば2人以上で出かけると安心です
- キャリーの扉が開かないように注意・チェックしましょう
- 止まり木や餌入れはしっかり固定しましょう
- 予備の餌や水を用意しましょう
- できれば気候や天気の良い日に出かけましょう
- 自転車やバイクでの移動は振動が激しいため避けて下さい
- できるだけ暗くなったり通勤ラッシュの時間になる前に帰りましょう
キャリーの扉が開いてしまうことが一番怖いですが、暑さや寒さ・恐怖やストレスなどで文鳥に大きな負担がかかり、体調を崩してしまう事もあり得ます。
特に初めてのお出かけは無理をせずに、様子を見ながら行ってあげて下さいね。
お出かけに向いていない子もいるので、無理をさせない
初めてのお出かけから全く動じない子もいれば、何度出かけてもパニックになったり暴れてしまう子もいます。
文鳥も一羽一羽性格が違い、向き不向きもありますので、お出かけに向いていないと思ったら無理をさせないであげて下さい。
出かけている間中ストレスがかかっているというのはとても辛い状況なので、そういう子の場合は通院など必要な外出のみにしてあげることがベスト。
お出かけが苦にならない子なら、準備をして近所から旅行まで楽しめるかも知れませんが、慣れない子もいると言うことを知っておいてあげて下さいね。
飼い主さんの憧れでもある文鳥とのお出かけ。
良い天気で一緒に出かけたくなる事もあれば、必要に迫られてのお出かけも一緒に暮らしている中できっとあるでしょう。
準備と知識がなければ文鳥にとってとても危険なお出かけになってしまう事もありますので、出来るだけ楽しく安全に出かけられるよう、どうぞ参考にしてみて下さいね。
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