秋〜春にかけては文鳥の繁殖シーズン、ペアで飼っていると雛が誕生する事もありますよね。
そんな時飼い主さんはどうすればいいか、気を付けることや巣上げの時期・手乗り文鳥に育てる方法などを、我が家の体験や写真を交えてご紹介します。
お店からお迎えするのとは違い、自宅で雛が生まれると感動とともに心配も多いものなので、少し知識を入れて安心して見守れるようにしておきましょう。
繁殖させたいと思ったら準備する事
文鳥がペアになり仲良く出来るか、その上で雛が産まれるかは相性や状況次第ですが、繁殖を望むなら少し準備をしておくと安心です。
文鳥は発情期に「気に入った相手」「豊かなエサ」「安心できる安全な産卵場所」が揃うと発情し繁殖につながるため、飼い鳥の場合気に入った相手がいても飼育環境が悪いと発情に至らないので注意しましょう。
また、ケージの中にはつぼ巣を入れておくと産卵場所として気に入ってもらいやすいですが、つぼ巣の入り口が地面に対し水平だと雛が育ってきた時に落ちてしまう場合があります。
つぼ巣の入り口は上のイラストのように、斜め上45度程度を向くように調整しておくと安心です。
文鳥で巣引きをさせたい場合は、つぼ巣は大サイズがおすすめです。
文鳥の雛が産まれたら
卵から雛が孵ったらまずは…飼い主さんはそっと見守りましょう。
小さな小さな雛の体、ミューミューというかすかな鳴き声、親鳥がお腹の下で優しく温める姿…どの姿も愛おしく感動もひとしおですが、この時期の親鳥はとってもデリケート。
飼い主さんが必要以上に覗いたり大きな声で喜んだりすると、驚いたり気が逸れてしまい、育児放棄をしてしまう可能性もあります。
生後日が経っていない雛を人が育てることは非常に難しいため、親鳥が安心して育てられるようそっと見守ってあげましょう。
また、繁殖・産卵〜雛が産まれると、親鳥は雛に餌をあげたり育児で体力を使うため、とてもよく餌を食べいつもよりエネルギーを必要とします。
普段より多めに餌を用意してあげて、ペレット主食の場合は繁殖期からハイエネルギータイプなどに切り替えてもいいでしょう。
巣上げはいつ行えばいい?
雛が巣立つまで親鳥に任せるよりも、途中で巣上げして人の手で育てる方が 人に懐きやすく手乗り文鳥になりやすいと言われています。
ですので手乗り文鳥として育てたい場合、生後14日程度で巣上げと言って巣から出し、フゴなどに入れて飼い主さんが親鳥の代わりとして育てていくといいでしょう。
フゴとはこの画像で文鳥が入っている藁(わら)で編まれた入れ物です。保温性があり雛に最適です。
雛を育てる際に必要なものなどはこちらの記事に詳しく書いていますが、雛の成長具合や巣上げ時期・季節などにより臨機応変に対応が必要なので、参考にご覧ください↓
羽数や成長具合によって巣上げ時期を調整する
生後14日程度が巣上げのタイミングと言われていますが、例えば雛が7羽産まれた場合、最初に生まれた雛が生後14日の時最後に生まれた雛はまだ生後7日しか経っていません。
これでは巣上げして育てるには早すぎますし、先に生まれた子だけ巣上げするのも大変なので、最後の子が生後14日程度になるまで待ったり、全体の成長具合を見たりして巣上げ時期を調整しましょう。
あまり雛が大きくなりすぎると、つぼ巣が狭くなり苦しかったり落ちてしまったりという事もあり得ますので、羽数や状況によっても臨機応変に対応してあげて下さいね。
また、雛が産まれたらいつでも巣上げ出来るように、雛の飼育セットは先に揃えておきましょう。
親鳥の育児放棄や落下などで予想より早く必要になる事もあります。
巣上げしないと手乗り文鳥にならない?
雛が成長し 自分で餌を食べられるまで親鳥に任せていると手乗りにならないかというと、必ずしもそうとは限りません。
特に親鳥が飼い主さんによく懐いている・手乗りである場合は、雛はその光景を見て育つため自然と手乗りになる場合もあります。
巣上げをして人が育てても、その後かまってあげられない時期が続くと手乗りではなくなってしまう場合もありますので
「巣上げをすれば必ず手乗りのベタ慣れになる」「しなければ懐かない・手乗りにならない」という訳ではないと心得て、飼い主さんのスケジュールや生活と相談して巣上げをするかどうかを決めて下さいね。
ペットショップからお迎えした雛ももちろん可愛いですが、自分の家で産まれた雛はまた特別。
感動や愛しさと共に心配も多くなるものですが、親鳥を信じて見守りつつ何かあったらサポートできるように心構えをしておくと安心です。
どこまで懐いてくれるかも文鳥によるので、無理強いをせず健やかな成長を喜んであげて下さいね。
★文鳥の発情・産卵にはリスクもあります、こちらも合わせてご覧ください↓
参考書籍
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