文鳥によく起こる「てんかん様発作」
急に座り込んだり息苦しそうにしたりと 初めて見るととても驚いてしまいますが、飼い主さんが注意してあげれば防げることも多く、発作が起こっても焦らず対応すれば大丈夫な場合がほとんどです。
落ち着いて対応できるよう、てんかん発作とは何なのか、原因や理由・対処方法などを覚えておきましょう。
てんかん発作とは 原因と症状
正しくは「てんかん様発作」と言い、突然のストレスや極度の緊張・不安・恐怖・低温などが原因で突発的に起こり、下のような症状が見られます。
- バタバタと暴れ回る
- けいれんや開口呼吸
- ギュウギュウと言った苦しそうな声を出す
- 首を左右に振る
- 座り込んだり倒れたりする
- 突然眠る様に目を閉じてへたり込んでしまう
どの文鳥でも起こる可能性がありますが、特に神経質・臆病な性格の子や老鳥に起こりやすいと言われています。
突然狂ったように暴れたり、目を閉じて仰向けに転がってしまう場合もあり、初めて見るとてんかん発作だと分かっても怖いものがありますので、なるべく発作が起こらないように気をつけてあげることがベストです。
発作の予防方法
てんかん様発作の多くは強い緊張や恐怖・不安、突然の驚く出来事から起こります。例えば
- 文鳥が苦手なものを突然近づけた
- 旅行や帰省・病院など、初めての場所に連れて行った
- 文鳥がケージ内にいる時にケージの掃除を始めた
- 家の誰かが急に立ったり大声を出した
- 文鳥を追い回したり無理に捕まえようとした
- 急激な温度差があったり、ケージ内が寒すぎてストレスがかかっている
などが原因になることがあり、もちろん原因がわからない場合もありますが、上の様なことであれば飼い主さんたち家族が気をつけてあげれば防ぐことができます。
文鳥は人によく懐いてくれるので勘違いされやすいですが、本来臆病で神経質な鳥なので、苦手なものや怖いもの・ことには注意をしてあげることが大切です。
また、声かけをしてあげることも非常に有効です。
例えば掃除機をかける前に「今から掃除機をかけるね、怖くないからね」と声をかけるのと、突然大きな音がして掃除が始まるのとでは文鳥の感じるストレスは全然違います。
何かをする時は事前に優しく声をかけてあげたり、文鳥が苦手なものを把握してなるべくストレスを減らすよう気をつけてあげることが、てんかん発作の予防に繋がるのです。
こちらに文鳥が怖い・苦手な物事を詳しく書いていますので、参考にどうぞ↓
発作が起きた時の対処方法
てんかん様発作と思われる症状が見られたら、まず慌てず冷静になり、文鳥が外に出ている場合はケージに戻します(暴れたりして怪我などしないため)
そのまま落ち着いて見守り、「大丈夫だよ」など優しく声をかけてあげましょう。
飼い主さんが慌ててパニックになったり、大きな声を出したりすると文鳥の不安やストレスは大きくなってしまうので、努めて冷静に優しく見守りましょう。
てんかん発作は通常数分程度で治まり後遺症などもないので、たまに起こったり原因がはっきりしている場合過剰に心配しなくても大丈夫です。
5分以上発作の状態が続いたり、頻繁に起きる場合は病気や何か他の原因があるかもしれませんので医師の指示を仰ぎましょう。文鳥の精神を安定させるお薬をもらえる場合もあります。
健康的で安心できる生活が発作の予防に
日頃ほとんど放鳥されていない文鳥の場合、急に飛ぶだけでも発作が起こることがあります。
栄養バランスが偏っていたり十分な量が食べられず元気がないと、体も心も安定せずストレスを感じやすくなります。
飼い主さんとの信頼関係が薄かったり愛情を感じられていないと、飼い主さんやその家族を信頼しきれず、ちょっとしたことで驚いたり不安になったりしてしまいます。
つまり、安心して寝て食べて、元気に飛び回って飼い主さんと戯れて…そんな何気ない毎日の生活がとても大切で、文鳥の心身の健康に繋がり、てんかん発作の予防にもなるのです。
ただし、性格的にストレスを感じやすい子や 発作を起こしやすい子も居ます。てんかん発作が起きるのは飼い主さんの愛情が足りないからという訳ではありませんので、安心してくださいね。
初めて見ても、何度見ても心配になってしまうてんかん発作。
飼い主さんが慌ててしまうと文鳥の不安も増しますので、落ち着いて発作が収まるまでそっと見守ってあげましょう。
文鳥の苦手な物事やストレスになることを少しでも減らして、できるだけ発作が起きないようにしてあげたいものですね。
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