文鳥の病気

文鳥がかかりやすい病気③生殖器・繁殖に関わる病気 症状・原因・予防方法など

文鳥がかかりやすい病気の症状・原因・治療と予防方法などを紹介するシリーズです。

鳥は体調不良を隠しますし、私たち人とはかかる病気や症状が違いますので、知識が無いと気付けないことも。

愛鳥に健康で元気に過ごしてもらうため、文鳥がかかりやすい病気を知っておきましょう。

生殖器・繁殖に関わる病気

文鳥が発情や産卵と言った繁殖行動をとるようになると、それに関わり病気が発症するリスクも出てきます。

体の小さな文鳥にとって 特にメスの産卵は高リスクで、寿命を縮めたり命を落としてしまうこともあります。

繁殖を希望しない場合、飼い主側も知識を付け、発情の抑制や対策に努めましょう。

①卵詰まり・卵材停滞

【症状】お腹が膨らむ・元気がない・お腹に堅い物があるなど

卵管内に卵や 卵の材料となる黄みや白身・殻などが詰まってしまう症状。重症化すると腹膜炎を引き起こすこともあります。

不毛を膨らませたり苦しそうにしたりと言った症状が見られ、お腹が膨らんでいたり、お腹の部分を触ると堅い物が当たることもあります。

原因はカルシウム不足や寒さ・ホルモン異常や卵管の機能低下など。若すぎる文鳥や高齢の文鳥、産卵をしすぎた文鳥に多く起こります。

【治療と予防方法】

卵材が少量の場合は、薬剤を投与して様子を見ることがあります。それでも取り除けない場合や重傷の場合は、開腹手術を行います。

無意味に発情させないことが一番の予防ですが、日ごろからカルシウムやビタミンが十分に摂取できる食事や規則正しい生活をさせてあげましょう。

発情してしまったら毎日お腹を触ってチェックし、卵が丸1日以上お腹にあるようなら医師の指示を仰ぎましょう。

②卵管脱

【症状】おしりの部分から赤い物がはみ出している・おしりをつつく など

卵管が反転して、総排泄孔から飛び出してしまう病気。

産卵時の力みすぎや、卵づまりなどで卵管が炎症を起こすことが原因です。

赤いもの(内臓)がおしりからぶら下がって見えるため、慌てたりむやみに触ったりしないように注意します。

【治療と予防方法】

病院での早急な治療が必要な状態なので、自宅で様子を見るという選択肢はありません。

卵管を体内に押し戻したり、卵管を取り除く手術を行います。

無意味に発情させないようにし、日ごろからカルシウムやビタミンが十分に摂取できる食事や規則正しい生活をすることが予防に繋がります。

③過剰産卵

【症状】

通常文鳥は1回に6~7個程度の卵を産みますが、一度にこれ以上の数を産んだり、年に何度も、あるいは一年中産卵するようなら過剰産卵と言えます。

カルシウム欠乏により卵塞や骨粗しょう症・卵管障害などに繋がる場合があります。

寿命を著しく縮める原因になりかねないので、注意が必要です。

【治療と予防方法】

カルシウム・ビタミンD・タンパク質などの適切な栄養投与と、環境操作により発情の抑制に努めます。

なるべく発情させない方法はこちらにも書いていますので、参考にご覧ください↓

オスがかかる病気

繁殖に関わる病気と言えばメスの話と思われがちですが、オスがかかる病気もありますので紹介します。

精巣肥大・精巣腫瘍

【症状】食欲不振・嘔吐・腹部の膨らみ・口から音がする・フンが出にくいなど

発情により精巣が肥大し、その状態が長く続いたり 以上に肥大したりすることにより起こります。

セキセイインコに多く見られる病気ですが、文鳥の事例もありますので注意しましょう。

【治療と予防方法】

早期であれば精巣の摘出により完治する可能性が高いですが、精巣の摘出は非常に難しいためほとんど実施されません。

発情抑制剤を投与して精巣の活動を弱めたり、腹水が溜まった場合は利尿剤を使用したり 腹水を抜く場合があります。

オスもむやみに発情させないように注意することが予防になります。

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文鳥にもかかりやすい病気があります。

予防できる部分は気を付け、できるだけ早期発見が出来るように、日ごろの生活を一度思い返してみてくださいね。

愛鳥の様子がいつもと違うなと感じたり、何らかの症状がある場合参考にして、なるべく早く病院に連れて行ってあげましょう。

※この記事は管理人の経験及び参考書籍・参考書籍をもとに作製しています

※情報が変化した場合、改稿を行うことがあります

参考書籍