書籍〈老鳥との暮らしかた〉を読みましたので、感想などを書かせて頂きます。
鳥飼いさんにはぜひ読んで欲しい本でしたので、どんな本か気になっている方や購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
基本情報
- 単行本: 143ページ
- 出版社: 誠文堂新光社
- 発売日: 2020/5/9
内容紹介
うちの子にも必ず訪れる老化。いつまでも快適で幸せに過ごしてもらうには、どうしたらいい?老鳥(ろうちょう)とのつきあい方、教えます!
『うちの鳥の老いじたく』につづく、老鳥ケアのさらに詳しい手引き書。
愛鳥にとって、老化は避けられないもの。老化が始まると、さまざまな病気にかかりやすくなったり、病気の進行が早まったりもします。
それでも、早めに飼い主がそのことにまず気づいてあげて、必要なときに的確に対応することで快適な老後を過ごさせることができます。
どんな老後になるかは、飼い主しだいなのです。
本書では、そのために飼い主ができることを、具体的にわかりやすくまとめました。
老化に気づくために知っておきたい、愛鳥の身体に起こることや見るべきサインなど基本的なことから、昔の暮らしを取り戻すためのリハビリの方法や、長生きしてもらうための保温や加湿、ケージ改造など愛鳥にしてあげられることを掘り下げます。
また、状態ごとの老鳥の心理を理解した適切なメンタルケアについても触れています。
文鳥などの小鳥から、大型インコやオウムまで、すべての鳥飼いさんに。
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大きなカテゴリーは以下のようになっていて、章ごとにさらに細かく内容を紹介してくれています。
1章 老鳥の体をあらためて知る
2章 鳥の体、鳥の行動のどこを見る
3章 鳥が求める暮らし、鳥に与える暮らし
4章 昔の暮らしを取り戻す
5章 長生きさせる環境のつくりかた
鳥の体の基本から知ることが出来る
例えば鳥がどのようにして飛んでいるのか、足の仕組みはどうなっているのか、そう言った基本の部分からイラスト付きで分かりやすく説明してくれています。
基本(元気な時)の状態を知ることで、それが老化によってどのように変化していくのか、なぜ飛べなくなったり足が弱ったりするのかなどが非常に分かりやすく、すっと頭に入ってきます。
ベースを知っておくと今の状態が健康で元気なのか、老化や何か問題がありそうかという判断もしやすくなるため、うちの子の状態を見るときに必ず役に立つ知識を得られます。
内容は濃いが、イラストや写真があり読みやすく分かりやすい
本全体として文章量はそれなりにありますが、ほとんどのページにイラスト(挿絵)や写真が挿入されており、文章もページを縦に3分割して配置されていたりと、読みやすいように工夫がされています。
必要な部分には大きくイラストも入れてくれています。
専門的なことも多く、長く難しくなりがちな内容だと思いますが、優しい言葉選びとイラストのタッチで非常に読みやすく分かりやすくなっており、難しいことを知らなくてもスラスラ読むことが出来ます。
それでいて必要な知識を得られるので、気負うこと無く読んで欲しい一冊です。
愛鳥の年齢関係なく読んでもらいたい一冊
「老鳥」や「老化」「リハビリ」と言うと歳を重ねた鳥のための話で、お迎えしたばかりや若い鳥には関係ないと思いがちですが、老化が始まる年齢には個体差があります。
平均寿命が10年なら老化は8歳頃からでは?と言うことではなく、いつその時が訪れてもいいように、知識を得て心と物の準備をしておくことが大切。
この本の紹介にも書かれているように、どんな老後になるかは飼い主次第なので、鳥と暮らし始めたら読んで損は無いと思います。
こちらに文鳥の年齢のことや老化の始まり方、一生のイメージなどを書いていますので、よろしければ合わせてご覧ください↓
前作「うちの鳥の老いじたく」と合わせて読みたい
↑こちらは3年前に発売された同じシリーズ「うちの鳥の老いじたく」ですが、ぜひこちらと合わせて読まれることをおすすめします。
「うちの鳥の老いじたく」は、鳥の”老い”の始まりから最後を看取るまで、どのような経過をたどりどうすれば良いかを紹介してくれており
今回の「老鳥との暮らしかた」はその老いに気付くための知識と対応方法・リハビリ方法など、愛鳥がより快適な老後を送り出来るだけ長生きできるような、実践的な内容が書かれています。
このように著者が実際に行ったリハビリ方法なども紹介してくれており、参考になりますよ。
合わせて読むことでより老化や老鳥の生活をイメージしやすく、実際に老化が始まったとしても慌てずに対応する心構えが出来ると思います。
生きるものにとって老化は避けられないもの。
ですが愛鳥の老化が始まっても、出来るだけ楽しく快適に過ごせるかどうかは飼い主さんにかかっています。
大切な愛鳥が出来るだけ元気に長生きをして 老化が始まってもなるべく快適に、そしてお互いに悔いの少ない毎日を送れるよう、心の準備と知識をつけるためにとてもいい本だと思います。
気になっている方はぜひ手に取ってみてくださいね。
※この記事は管理人独自の意見・感想を書いています。違った感想を持たれたり、鳥の種類によってはあまり参考にならないなどもあるかと思いますが、あくまでひとつの意見としてご覧頂けますようお願いします。