文鳥を飼いたいと思ったら、どんな子にしようか・何羽にするか・どんな生活をしたいかなどを一度考えてみましょう。
選ぶと言うと偉そうに聞こえるかも知れませんが、飼い主さんの生活スタイルやイメージに合った子をお迎えすることが、文鳥の幸せにも繋がります。
文鳥にそんなに種類があるのか?雛に違いがあるの?など、文鳥を選ぶ際の疑問も含め解決していきましょう。
何週齢くらいの文鳥を選べばいい?
初心者であったり日中仕事などで家を空けている場合は、おおよそ4週齢以降の挿し餌を卒業した雛がおすすめです。
挿し餌の時期は数時間事に餌をあげなければならず、温度・湿度管理も非常に気を使ったりと、週齢が低いほどお世話が大変で難しいためです。
お店によって雛の誕生日を書いてくれている場合もありますが、挿し餌の卒業時期には個体差がありますので、店員さんに「挿し餌は卒業していますか?」と聞くと良いでしょう。
雛が産まれてからの成長はこちらに写真がありますので、よろしければ参考にしてみてください↓
「挿し餌から育てないと懐かない」は本当?
これは間違いで、文鳥は「挿し餌をしてくれた人だけに懐く」訳ではありません。
巣上げをして人の手で挿し餌をしてもらえば”人に懐きやすくなる”ため、ペットショップの店員さんが挿し餌をしていたから私には懐かない、という事はないのです。
むしろ大切なのは挿し餌を卒業した後の幼鳥期(学習期)で、この時期にたっぷり愛情を注いであげることで懐いてくれやすくなります。
ですので、無理して挿し餌の雛を選ぶ必要はないのです。
どのカラーの子を選べばいい?
文鳥にはカラーがあり、どれも上品な色合いでとても素敵。
もちろん好きな子を選んで構いませんが、文鳥の中で比較的体が丈夫で飼いやすいと言われているのは桜文鳥です。
ノーマル(原種)に近いため丈夫な子が多く、逆にシナモンなどの色変わり品種や赤目の文鳥などは体の弱い子が多い傾向にあります。
近年は文鳥の飼育環境も良くなり、健康で長生きできる子が増えてきましたが、初心者の方には心配が少なく済む可能性が高い桜文鳥がおすすめと言えます。
飼い始める時期はいつがいい?
文鳥の繁殖シーズンは秋〜春にかけてなので、9月〜5月頃によくペットショップなどで雛の姿を見かけます。その中で飼い始めるおすすめの時期は9月と5月。
雛にとって寒さは大敵で、寒い時期は温度管理や育てることが難しくなりますので、季候の良い5月か まだあまり寒くなっていない9月頃からが育てやすくおすすめです。
寒い時期に飼い始める際は、保温器具などを十分に整えてからお迎えしましょう。
1羽がいい?複数がいい?
初心者の場合は1羽から飼い始めることをおすすめします。
当然ですが数が増えればお世話の手間も増え、目も届きにくくなりますので、慣れるまでは1羽を余裕を持って育てる方がいいでしょう。
また、複数羽飼いでも人に懐きますが、1羽の方がベタ慣れになりやすいため、初めての場合は1羽で文鳥のかわいさを堪能することをおすすめします。
健康な雛の選び方
文鳥の中にも先天的に弱かったり、何かしらの障害や問題を抱えている子は居ます。
そういう子を無事に成長させることは難しいことも多いため、できれば元気で健康そうな雛を選び、文鳥生活をスタートさせたほうが安心です。
健康で元気な雛を選ぶポイントは下のようになります。
- 元気が良く活発に動いたり餌をねだっている
- 目がパッチリと開いている
- 体や頭が他の雛より大きい
- 後頭部などの羽が抜けていない(ホルモンの分泌異常があると脱毛する。弱く他の雛にいじめられている場合も)
- そのうにツヤがあり綺麗
- 足が太く丈夫そう
- 健康そうな糞をしている
逆に体を膨らませてじっとしていたり、目がうつろだったり、他の子に比べからだが小さく弱々しかったりすると、元気に成長させることは難しいかも知れません。
また、何羽か雛がいる中で1羽が病気だった場合、他の雛にも感染する可能性がありますので、できれば不健康そうな雛が1羽もいない中から選ぶ事をおすすめします。
万が一調子が悪そうな雛が多ければ、かわいそうですがそのお店からお迎えすることは控えましょう。
文鳥をお迎えしたいと思ったら、文鳥とどんな生活がしたいかをぜひイメージしてみてください。
するとどんな子が良いのか、何羽がいいのかなど、自然と答えが出てくる場合もあります。
出会いは運命ですが、飼い主さんが求める生活やしてあげられること、掛けられる時間などは違いがありますので、ぜひ幸せにしてあげられる子を選んであげてくださいね。
参考書籍